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<台東高3殺害>逮捕の同級生少年、殺害後に放火か

毎日新聞 5/15(月) 15:00配信

 ◇被害の少女 煙吸った跡なく

 東京都台東区のマンションで都立高校3年、佐藤麻衣さん(17)を殺害したとして、同級生の少年(18)=墨田区=が殺人容疑で逮捕された事件で、少年が「布団に火を付けた」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁少年事件課は、少年が佐藤さんを殺害した後、放火した疑いがあるとみて調べている。同課は15日、少年を東京地検に送検した。

 佐藤さん方は今月4日午前8時半ごろに出火し、約30平方メートルが焼けた。佐藤さんは母親の部屋で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。少年は出火直後、自ら110番していた。

 捜査関係者によると、佐藤さんののどには煙を吸い込んだ跡はなく、殺害された後に火災に巻き込まれたとみられるという。

 少年は火災前日の3日に佐藤さんと映画を見に出かけ、午後8時半ごろに自宅に送り届けた。捜査関係者によると、その後の捜査で、少年が4日朝に再び佐藤さん方に向かう姿が現場周辺の防犯カメラに映っていたことが判明した。少年の家族も「(少年は)3日夜に帰宅した」と説明しているという。

 佐藤さんの家族は3日夕から関西方面に旅行中で、事件当時、自宅にいたのは佐藤さんだけだった。出火した際、玄関は施錠されており、同課は少年が4日にベランダから侵入し、室内に放火したとみている。

 同課の調べに対して少年は「手で首を絞めた」と殺害を認めているという。同課は、少年が佐藤さんを殺害した経緯の裏付け捜査を進めるとともに、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、事件の動機について調べている。【安藤いく子】

 ◇校長が会見「残念でならない」」

 亡くなった佐藤麻衣さん(17)と逮捕された少年(18)が通う都立高校の校長が15日に記者会見し、「かけがえのない命を失い、残念でならない」と述べた。2人のトラブルについては「個人的なことなので一切言えない」と繰り返した。

 校長によると、同日午前に臨時の全校集会を開いて、生徒に事件を説明した。都教育委員会からスクールカウンセラーの派遣を受け、生徒の心のケアに当たるという。【春増翔太、島田信幸】

最終更新:5/15(月) 15:00

毎日新聞