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不明の陸自偵察機、通信途絶は着陸直前 付近の山中捜索

朝日新聞デジタル 5/15(月) 21:30配信

 15日午前11時47分ごろ、陸上自衛隊北部方面航空隊所属のLR2連絡偵察機が、函館空港(北海道函館市)の周辺を飛行中に連絡が取れなくなった。防衛省が付近の山中の捜索を続けたが、同日夜までに見つからず、乗っていた陸自隊員の男性4人の安否も分かっていない。

【写真】捜索活動にあたる自衛隊員ら=15日午後5時50分、北海道北斗市、長島一浩撮影

 防衛省によると、乗っていたのはいずれも同航空隊の所属で、機長の高宮城効(たかみやぎいさお)1等陸尉(53)のほか副操縦士のやなぎ(柳の異体字)田智徳3等陸佐(41)、整備員の岡谷隆正2等陸曹(42)、玉木宏伸3等陸曹(28)の計4人。

 この連絡偵察機は午前11時23分に札幌市の陸自丘珠(おかだま)駐屯地(丘珠空港)を出発。同50分ごろ、函館空港に着陸する予定だった。北海道知事から緊急患者の空輸の要請を受け、函館市内の病院に入院していた患者を函館空港で収容し、丘珠駐屯地まで搬送する計画だったという。

 だが、函館空港の西約33キロの上空(高度約900メートル)を飛行中の同47分に同空港の管制官と交信したのを最後に連絡が取れなくなり、その約1分後にレーダーから機影が消えた。

 国土交通省航空局によると、最後の交信の際、管制官が「高度3500フィートを維持して(滑走路へ)進入して下さい」と伝え、連絡偵察機からは「了解しました」と応答があった。その後、管制官が数回呼びかけたが応答はなかったという。着陸に向けて、有視界飛行から計器飛行に切り替えて高度を下げている途中だったとみられる。

 防衛省は空自や海自の航空機を出し、最後に交信が確認された付近の山中を捜したが、天候が悪く雲が低く立ちこめていたため、上空からの捜索は難航。地上からも自衛隊員約900人が向かった。道警や消防も加わり、北海道厚沢部(あっさぶ)町の鶉(うずら)ダム周辺や、その南東にある北斗市の不二山北東部の周辺などを捜索した。

朝日新聞社

最終更新:5/16(火) 11:21

朝日新聞デジタル