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写真で見る 三菱ふそう「エアロクイーン」「エアロエース」(2017年改良)

Impress Watch 5/15(月) 16:30配信

 三菱ふそうトラック・バスは5月15日、大型観光・高速路線バス「エアロクイーン」「エアロエース」に新機能・新装備を加えた新型モデルを発表した。

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 今回の新型モデルでは乗客、ドライバー、経営者それぞれの立場から「大型バスになにが求められているのか?」という部分を追求。その答えを具体化した装備を盛り込んだ仕様になっている。グレードはベースモデルの「エコライン」、快適装備と機能装備を加えた「プロライン」、さらに上級装備を追加した「プレミアムライン」という3モデルを用意している。

 新型エアロクイーン/エアロエースの特徴を紹介する前に、それぞれの違いを説明する。エアロクイーン/エアロエースとも観光、高速路線バス向けの車両だが、エアロエースは通常のバスより客室が高いハイデッカータイプ。そしてエアロクイーンは客席位置をさらに高い位置にしたスーパーハイデッカーとなるとともに、全高も客室高もエアロエースより高くなっている。また、エアロクイーンはエアコンが床下に装備されているに対して、エアロエースは天井に付いているという違いもある。

 客室バリエーションもエアロクイーンとエアロエースでは異なるが、大型バスはバス会社の用途に合わせて仕様が決められることが多いとのこと。それだけに、客室の仕様から車種を見分けにくい。観光、貸し切りバス用として設定されているエアロクイーンのみ、後列のシートを向かい合わせにしたサロン仕様が用意されている。なお、トイレは全車オプション。

 装備面で最初に紹介するのは安全性について。三菱ふそうの自動ブレーキはABA(Active Brake Assist)という名称。従来モデルでは「AMB2.0」を搭載していたが、新型エアロクイーン/エアロエースは衝突被害軽減ブレーキ第2段階規制(AEBSフェーズ2)に合うABA3に進化している。

 フロントガラスにはドライブレコーダーのほかに白線認識カメラが取り付けられ、カメラと各種センサーの情報からドライバーの運転注意力が低下していると判断された場合、警報を発するMDAS-III(運転注意力モニター)を装備。さらにメータークラスター上部にはドライバーの顔認識カメラを新たに搭載。左右の脇見や目の開閉状態を感知してドライバーの注意力が低下した場合、ブザーと画面表示で警告する。これらの機能を合わせて「アクティブ・アテンション・アシスト」という名称になっている。

 続いては車両挙動安定装置のESP。コーナリングや車線変更時の挙動をセンサーが監視し、車体が不安定になったことを検知すると警報を発する。さらにエンジン出力やブレーキを自動で制御して車両を安定方向へと修正する機能だ。

 このほか車間距離保持機能付きオートクルーズ「プロキシミティー・コントロール・アシスト」や、フットブレーキを使わない減速手段である「流体式リターダー」も装備する。さらにドライバーの覚醒状態は関係なく、車体が車線を逸脱すると画面表示と運転席に組み込まれるバイブレーターが振動し、ドライバーに警告するLDWS(車線逸脱警報装置・運転席バイブレーター付き)もある。

 コクピットは従来モデルのデザインを踏襲しているが、機能は最新で最大の特徴は新型エアロクイーン/エアロエースには国内大型観光バス・高速路線バスでは初めてとなるATを導入している点。搭載されたのは新型8速AMT「ShiftPilot(シフトパイロット)」だ。このトランスミッションはシフトレバー(マルチファンクションレバー)がステアリングコラムに付くので、運転席まわりにレバーがなく、スッキリした印象になっている。

 メーターには各種情報を表示するマルチファンクションモニターを装備。表示の切り替えはステアリングに付くステアリングホイールスイッチで行なう。

 エンジンは従来の12.8リッターからダウンサイジングされた直列6気筒DOHC 7.7リッター「6S10」(T2)を搭載し、エンジンの軽量化と低燃費化を実現した。なお、排気量が下がることで影響が出る低回転域を補助するため、2ステージターボを採用。さらに高圧コモンレールシステムを導入して力強い動力性能を実現する。また、アイドリングストップ&スタートシステムも装備しているので、ここでも燃料節約ができる。ディーゼルエンジンの排出ガス対策にはダイムラーAGの技術であるBlueTecシステム(DPF+尿素SCR)を採用している。

 サスペンションは全車にECS(電子制御サスペンション)を搭載。あらゆる走行シーンにあわせてエアスプリング、ショックアブソーバーを電子制御。車体の揺れを抑えて車両姿勢の保持と乗り心地のよさ、そして操縦安定性を高い次元で実現させている。

 機能面の解説は以上となる。その他装備、室内の仕様については写真にて確認していただきたい。

Car Watch,深田昌之

最終更新:5/15(月) 16:30

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