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<大相撲>やはり稀勢の里 国技館初白星にこの日一番の拍手

毎日新聞 5/15(月) 21:05配信

 大相撲夏場所2日目の15日、連日満員に膨れあがった国技館を沸かせたのは、やはり稀勢の里だった。隠岐の海を落ち着いて降して、横綱として国技館初白星を挙げると、この日一番の拍手が起こった。

 立ち合いで相手に双差しとなられたが、冷静だった。左を一度しぼり気味におっつけてから巻き替え。左のおっつけには相手を横に向かせるほどの強烈さはない。だが、一度攻めてから得意の左四つに持ち込むなど相撲勘が戻りつつあり、「(左から攻める感触は)いつも通り。良いんじゃないですか」と振り返った。

 初日で自慢の左を使えず土がつき、春場所で痛めた左腕付近のけがの影響が心配された。兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇・若の里)は「稽古(けいこ)不足で下半身が軽い。四股やすり足はやっていたが、基本は土俵の中で相撲を取ることが一番だから」。春巡業を休み、本格的に相撲を取り始めたのは今月に入ってからで、上半身より実戦不足による足腰の仕上がりの遅さを心配していた。

 しかし隠岐の海の突き落としにも慌てず、下半身に安定感が戻りつつある稀勢の里。まだ2番とはいえ、本場所の相撲を重ねて「集中してやれている」と手応えも口にした。

 取組前、控えにいて玉鷲に敗れた照ノ富士が左脚に乗っかり顔をしかめる場面もあったが、「気が紛れて良いんじゃない」。笑いを誘うなど、初日を出して少し余裕も出てきたようだ。【倉沢仁志】

最終更新:5/15(月) 21:05

毎日新聞