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ANA、次期政府専用ボーイング 777-300ER型機の教育訓練を実施

Impress Watch 5/15(月) 20:21配信

 ANA(全日本空輸)は5月15日、全日空訓練センター(東京都大田区)において、特別航空輸送隊 空中輸送員の教育訓練を実施、その様子を報道公開した。

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 特別航空輸送隊 空中輸送員とは、政府専用機において乗客の接遇、荷物搭載卸下業務、重量重心位置の管理、緊急事態発生時における搭乗者の安全確保などの業務を行なう隊員のこと。

 政府専用機は現在ボーイング 747-400型機がその任に就いているが、2019年度(平成31年度)からは次期型機としてボーイング 777-300ER型機の導入が決定しており、同機の機体整備および教育訓練をANAが受託。今回の訓練はその一環として行なわれたもの。

 訓練開始前に行なわれた開講式では、まずANA 取締役執行役員 客室センター長 山本ひとみ氏が登壇。空中輸送員の訓練については2016年6月から防衛省と協議してきたと前置きし、「我が国最高峰の安全と保安、サービス品質を目指していく」と説明。「日本の空の安全、保安を最高レベルで提供できるように尽力していく」と語った。

 続いて航空自衛隊 航空支援総隊 司令官 小城真一空将が登壇。2014年(平成26年)に次期政府専用機が決定して以来、ANAと密接な連携のもとさまざまな準備に取り組んできたとし、「計画どおり教育を開始できることは大きな喜び」とコメント。

 今後、「2019年に予定されているボーイング 777型機の運用開始に向け、これまで以上に密接な官民の連携のもと、この一大事業を完遂すべくしっかりと本事業を進めていく」とした。また、訓練を受ける隊員に向け「航空自衛隊の航空輸送員のボーイング 777型機にかかる歴史は諸君から始まります。あとに続く多くの隊員のよき目標、先達となれるよう限られた期間であるけれども教育に集中し、精進してしっかりと所要の目的を挙げることを強く要望する」と檄を飛ばした。

 今回の訓練には特別航空輸送隊 空中輸送員の幹部自衛官1名、空曹自衛官4名(内訳は女性2名、男性3名)が参加。ANAが訓練で使用している実物大のモックアップを使い、ドアやヘッドセット、ギャレーなどの操作を学んだ。訓練は3日間にわたって行なわれ、実技のほか座学、実機作業などを通じてボーイング 777-300ER型機への習熟を深める。訓練終了後は同任務に就くほかの隊員の教官役も務めることになるという。

 モックアップでの訓練終了後、女性自衛官はインターホンの操作やオーバーヘッドコンパートメントの高さなど「現有機と異なる部分がある」と問題点を挙げ、「(ボーイング 777-300ER型機の)情報を得つつ、機内の接遇についてしっかりと計画を立てていく必要がある」と、今後の方針についてコメントした。

トラベル Watch,安田 剛

最終更新:5/16(火) 21:37

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