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稀勢の里、懸命の左四つ=得意の形で初白星-大相撲夏場所

時事通信 5/15(月) 21:07配信

 懸命の攻めだった。左からのおっつけは稀勢の里の本来の形。その左を差して、腰を下ろして寄った。左上腕などの負傷を抱えている横綱の今場所初白星。満員の館内からは、待ってましたとばかりに大歓声が湧いた。

 初日の嘉風戦では左がほとんど使えなかった。この日は隠岐の海の右差しを許さず、まだ相手を横向きにするほどではないが、圧力もかけた。機を見て、巻き替えるように左をねじ込んだ。流れのあった取り口を「うん。いいんじゃないかな」と静かに振り返った。

 本人は患部の状態を「問題ない」としか言わないが、隠岐の海は「左のおっつけが強かった。ベストじゃないだろうけど、力も強かった」と感じた。八角理事長(元横綱北勝海)は「攻めてから差すのは良い。ひとつ勝てばほっとするだろう」と述べ、きっかけになりそうな白星と捉えた。

 控えの土俵下では、照ノ富士が左足付近に落ちてきたが「いろいろあるからね。大丈夫」と平然。大きな白星を手にしても「きょうはきょう。あしたはあした」と、一日一番を強調した。

最終更新:5/15(月) 21:12

時事通信