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【オークス・吉田が思う】藤沢和厩舎なら必ず反撃の糸口を探してくる!

スポーツ報知 5/16(火) 6:03配信

◆第78回オークス・G1(芝2400メートル、21日・東京競馬場)

 桜花賞で1番人気を背負って敗れた馬の逆襲の難しさは、歴史が物語っている。吉田哲也・大阪レース部長が「思う」、あの逆襲劇の裏側とは。

 グレード制導入直前の1983年に優勝したダイナカール以降、桜花賞1番人気で敗退→オークス制覇の例は、わずか4頭。いかに難しいか、データが証明している。

 ダイナカール、05年シーザリオ、08年トールポピーの3頭は2400メートルへの距離延長がプラスに働くと言われていた。それとは一線を画しているのが、91年のイソノルーブル。その年、中京の1200メートルで行われた報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)を圧勝したように、スピードを前面に押し出したレース運びで、クラシック前から「桜花賞向き」と言われていた。1冠目を右前落鉄の影響で5着に沈んだ時点で、当然ながら評価は急落した。

 「これで本当に気楽になりました」。レース2日前、発表された枠順を見て、松永幹夫騎手(現調教師)は諦めに近い言葉とともに、がっくりと肩を落とした。無理もない。逃げ馬には酷な大外20番。それでも陣営は勝利を信じて手を打った。

 歓声を緩和するために二重の覆面を使用。清水久雄調教師は、手綱を執る松永幹に策を授けた。「急に内へ切り込まず、1コーナーをめがけて、ゆっくりと行け」。すべてが奏功した。シスタートウショウがスタートで後手に回る幸運があったとはいえ、それだけで府中の2400メートルは逃げ切れない。陣営の執念、鞍上の冷静なレース運びが実を結んだ。負けた陣営は必ず反撃の糸口を探してくる―。桜花賞前、圧倒的な潜在能力を評価されたソウルスターリング、藤沢和厩舎なら、簡単ではない逆襲をやってのける可能性はある。(吉田 哲也)

最終更新:5/16(火) 6:06

スポーツ報知

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