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【巨人】変わったクルーズ!2軍落ちから学び「自分のベストを見せたい」

スポーツ報知 5/16(火) 14:03配信

 開幕から2軍調整が続くルイス・クルーズ内野手(33)が15日、現在の心境を激白した。イースタン・リーグでは21試合に出場し、打率3割2分1厘、チームトップの6本塁打、12打点。外国人枠の問題で1軍昇格の壁は厚いが「いつ呼ばれてもいいように準備している」と気持ちを切らさず、好結果を残し続ける助っ人の現状に迫った。(取材・構成=長井 毅)

【写真】昨年のドラ1桜井は今季初めて1軍に昇格する

 気温30度に迫る暑さの中、G球場のグラウンドでクルーズは明るい表情で練習に打ち込んでいた。イースタンではここまで(13日現在)チームトップの6本塁打を放つなど好調を維持。現在の状態についてこう分析した。

 「毎試合、自分のプレーに集中してできているので、それがいい結果につながっていると思う」

 2軍の田代、小関の両打撃コーチの指導のもと、積極的に助言を受けるなど、向上心を持って真摯(しんし)に練習に取り組んでいる成果が出ている。

 ロッテから移籍した昨季は左足首の負傷もあり、来日3年目で初めて2軍公式戦の出場を経験した。シーズン終盤には、チーム方針の全力プレーの徹底を怠ったとして出場選手登録抹消。クライマックスシリーズ開幕5日前のことで、再登録可能になるまで10日間が必要なため、大事な短期決戦に出場できなかった。今季に向け、オフは「けがをしないために準備をした」とメキシコで無休で自主トレに励んだ。

 「過去から学んでいい状態で来日できた」と巻き返しに手応えを得ていた。3月に行われた第4回WBCメキシコ代表としても奮闘して仕上がりは万全だった。だが、今季はマギー、カミネロが加入し、マイコラス、マシソンの4人で外国人枠が埋まった。投手陣の編成を考えると3投手は欠かせない存在で、マギーも不動の5番に定着。クルーズの持ち場の二塁は中井が定着し、自身は開幕から2軍生活が続いている。

 グラウンドでは闘志をむき出しにする熱い男。喜怒哀楽を素直に表現する性格はメリットでもあり、時にマイナスの方向に働くこともあった。過去のクルーズであれば、現状に腐っていたかもしれない。だが、今年はメンタル面で落ち着きが見られ、やる気を失わずに泥臭い練習もこなす。やはり、昨年の抹消が転機になったようだ。

 「自分の仕事は野球。野球で給料をもらっているので手を抜くことはない。置かれている環境は自分の希望するものではないが、自分が置かれている状況でベストのプレーをすることだけが役割。そう言い聞かせて毎日やっているよ。一つ言えるのは1軍でも2軍でも自分のベストを見せたい」

 高い意識をキープしながら、結果を出し続けることが昇格するための近道だ。盤石の1軍助っ人陣が不測の事態に陥った時、出番が来ると信じている。

 守備では天才的なハンドリングや、軽快な足さばきでファームの試合に訪れるファンを魅了している。練習後や試合後には時間の許す限りサインを書くなど、ファンサービスも積極的に取り組んでいる。

 「ファンの人たちのためにも、プロ野球選手として良いプレーを見せたいということだね」

 ファームでは、1軍では味わえない特別な経験もできていると強調する。

 「自分が頑張ってる姿を見せることで、一番大事にしている家族のためにもなる。プレー自体も楽しいけど、球場では試合以外でも若手にいろんなアドバイスを送ることが楽しいよ」

 若手選手には、クルーズに技術指導を求める選手が続出している。指導を受ける柿沢は、ゴロを処理する際の打球への入り方を教わりながら、成長を続けている。「派手に見えるプレーでも実は堅実にこなしている。とても勉強になります」と柿沢。後輩からの信頼の厚さもうかがえる。

 球場を離れれば、野球のことを考えずに気持ちを落ち着かせるのが日課だ。休日はリフレッシュのために予定を入れず、体を休めることに努める。

 「球場を離れたら、もう野球は忘れるよ。球場にいる時は練習であれ、試合であれ、100%のプレーを見せるために集中しているからね」

 シーズン前には「チームの日本一に貢献したい」と誓っていた。その思いは今でも不変だ。

 「ビールかけ? それはまだまだ先のことだけど、1軍であれ、2軍であれ、自分はプロとして給料をもらってプレーをしている。自分の今いる環境で自分のベストを尽くすだけさ。その先に昇格できるチャンスがあればベストだね!」

 強い口調で話す姿にはメキシカンらしい、熱い闘志がみなぎっていた。

最終更新:5/22(月) 15:06

スポーツ報知

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