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ニホンナマズ 新たな特産品に 泉崎の吉田喜一さん

5/15(月) 9:44配信

福島民報

 福島県泉崎村の福南建設会長の吉田喜一さん(69)は、古里の新たな特産品作りを目指し食用ニホンナマズの養殖に取り組んでいる。第一弾として今年一月、泉崎カントリーヴィレッジ内のレストランで丼や刺し身を提供し、完売する人気を見せた。「味の良さを広く発信し、観光振興につなげたい」と意欲的だ。

 吉田さんは平成27年、古里への恩返しがしたいと特産品作りを思い立った。飼育に手間がかからず、他の地域で取り組んでいる事例が少ない食用ナマズの養殖を始めようと決めた。
 温泉や宿泊施設を備えている泉崎カントリーヴィレッジ近くにある知人の休耕田約30アールを借り、約5アールのいけすを3カ所に整備した。費用は自ら負担した。
 茨城県古河市の水産会社からニホンナマズの稚魚2千匹を仕入れ、同社の関係者からノウハウを学び育てた。当初は苦労の連続だった。共食いが発生し数が減ったため、設定した時間に自動で餌をやる機械を導入。ニホンナマズは夏場の水温上昇に弱いため、井戸を掘って冷たい地下水を流すシステムを設けた。
 ニホンナマズは約60センチに成長し、今年1月にカントリーヴィレッジのメニューに登場した。1400匹分を準備し、焼いてタレを付けた丼、唐揚げ定食、フグに近い食感を楽しめる刺し身にして提供したところ、「おいしい」と評判を呼びすぐに完売したという。
 将来的にはさらに数を確保した上で、通年で料理を提供する態勢を整えたい考えだ。「ニホンナマズを村の観光の起爆剤にして大勢の人を呼び込みたい」と目標を掲げている。

福島民報社

最終更新:5/15(月) 13:15
福島民報