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新型弾道弾「火星12」発射「成功」 金正恩氏、核兵器増産を命令「米が正しい選択するまで」

産経新聞 5/15(月) 10:30配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、新型中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験が14日に「成功裏」に行われたと報じた。北朝鮮は14日、北西部の亀城付近から弾道ミサイルを発射、日本海に落下していた。高度は2111・5キロに達し、787キロ飛行した後、公海上の目標水域に正確に着弾したとしている。

 発射には金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会い、米韓などが「正気を取り戻し、正しい選択をするまで高度に精密化、多種化」した核兵器やミサイルの増産と実験準備を進めるよう命令したという。空母を朝鮮半島周辺に展開するなど、圧迫を強めるトランプ米政権に対抗し、核・ミサイル開発を続ける姿勢を鮮明にした形だ。

 朝鮮中央テレビは15日、火星12の発射を放映。4月15日の軍事パレードに登場した新型の一つとみられる。米当局者は14日、米メディアに新型の「KN17」との見方を示した。

 朝鮮中央通信によると、今回のミサイルは大型重量の核弾頭の搭載が可能で、新開発したミサイルエンジンの信頼性も再確認したという。液体燃料を使っているとみられ、北朝鮮が3月に燃焼実験に成功したとする高出力エンジンを基にした可能性がある。

 また、「周辺国の安全を考慮して最大高角で発射した」とし、大気圏再突入時の弾頭部の誘導性能や起爆システムの正確性が実証されたと主張した。日本政府も高角度で飛距離を抑える「ロフテッド軌道」で打ち上げたと分析していた。落下速度が速く迎撃が難しいとされる。

 金委員長は、トランプ政権に対し、「軍事的挑発を選ぶなら喜んで相手をする準備が整っている」とし、米本土や太平洋地域が攻撃圏内に入っているとも強調した。

最終更新:5/15(月) 23:24

産経新聞