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【オークス】レース展望

サンケイスポーツ 5/15(月) 18:34配信

 今週の東京日曜メインは、3歳牝馬のクラシック第2弾・オークス(21日、GI、芝2400メートル)。皐月賞で1番人気に支持されたファンディーナは参戦を見送ったが、桜花賞の1~3着馬がエントリーし、トライアルで優先出走権を獲得した新興勢力も実力馬ぞろい。非常に見応えのある一戦となりそうだ。樫の女王の座を射止めるのは、果たしてどの馬か-。

 桜の女王レーヌミノル(栗東・本田優厩舎)が、史上14頭目の牝馬春2冠を狙う。桜花賞は8番人気と評価を落としていたが、4番手から力強く抜け出して快勝。デビューから連勝で小倉2歳Sを制したあとは、勝ち切れないレースが続いていたが、その鬱憤を見事にGIの舞台で晴らした。父ダイワメジャー×母の父タイキシャトルという配合だけに、800メートルの距離延長を不安視する向きもあるが、桜花賞がコース改修後の阪神外回りで行われるようになった2007年以降、桜の女王は【3・1・1・3】の好成績。本田優調教師も「折り合いの心配はないし、距離もこなしてくれると思う。ここでも自分の力を発揮してくれれば」と期待感たっぷりの口ぶりだ。トールポピー、シンハライトでオークスを2勝している池添謙一騎手も「この時期は、距離適性よりも能力でカバーできる部分が大きい」と自信ありの様子。東京への輸送も2度経験しており、2冠の可能性は十分にある。

 阪神JFに続き、桜花賞も2着で涙をのんだリスグラシュー(栗東・矢作芳人厩舎)が対抗格。阪神JFでは実際にレーヌミノルに先着しており、まだ勝負付けは済んでいない。こちらは距離が延びて良さが出るハーツクライ産駒で、東京でもアルテミスSを勝っている。コース替わりはプラスに出るはずだ。また、「距離的には、桜花賞のマイルは適合するかな?と思っていたくらい。跳びも大きいし、むしろオークス向きだと思うよ」と矢作芳人調教師は早くからオークスへの適性を口にしていた。自慢の末脚を存分に生かせるコースで、GIで“三度目の正直”がなるか注目だ。

 単勝1.4倍の断然人気に支持された桜花賞でまさかの3着に敗れた2歳女王ソウルスターリング(美浦・藤沢和雄厩舎)も当然、V争いの有力候補だ。桜花賞は伸びあぐねたが、フットワークの大きい馬だけに、道悪の影響だろう。父はGI・10勝のフランケルで、母はGI・6勝の名牝スタセリタ。父はスピード優位のタイプだったが、母は芝2100メートルの仏オークス、芝2400メートルのヴェルメイユ賞を勝っており、スタミナの裏付けもある。また、東京ではオープン特別のアイビーSを勝利しており、コース替わりも問題はない。ここで復権を果たし、改めて世代最強を証明する構えだ。

 桜花賞は2番人気で12着と、こちらも案外な大敗を喫したアドマイヤミヤビ(栗東・友道康夫厩舎)。前走は、稍重馬場に泣かされたうえ、15番枠で後手に回り、終始外々を回らざるを得なかったことが敗因で、力を出し切ってのものではない。今回は、ハイレベルな百日草特別→クイーンCと連勝を飾った東京コース。良馬場なら一変があっても不思議はない。

 前走のサンケイスポーツ賞フローラSを制して勢いに乗るモズカッチャン(栗東・鮫島一歩厩舎)も侮れない一頭だ。先行勢が残る流れの中、上がり3ハロン33秒9の末脚で差し切っての3連勝。父ハービンジャー×母の父キングカメハメハという血統背景からも、距離が400メートル延びるこの舞台で、さらにパフォーマンスを上げてくる可能性がある。

 モズカッチャンにはクビ差屈して2着だったヤマカツグレース(栗東・池添兼雄厩舎)は、重賞5勝を誇るヤマカツエースの半妹。積極策に転じてレースぶりが安定してきた。前走に引き続き横山典弘騎手が騎乗。ほとんどのメンバーが未経験の芝2400メートル戦だけに、その先行力と、ダービー2勝、オークス1勝と、このコースを知り尽くす名手の手綱さばきは心強い。

 モズカッチャン、ヤマカツグレースとタイム差なしの3着だったフローレスマジック(美浦・木村哲也厩舎)は、重賞で2→3→3着と惜しいレースが続いている。エリザベス女王杯を制したラキシス、重賞2勝サトノアラジンの全妹で、奥手の血統。開花はまだ先かもしれないが、12年ジェンティルドンナ、15年ミッキークイーン、昨年のシンハライトと、このレース3勝を誇るディープインパクト産駒だけに、軽視は禁物だろう。前走時は完調手前を示唆していただけに、上積みも見込めそうだ。

 ディープインパクト産駒といえば、スイートピーSを勝ってここへ駒を進めてきたブラックスビーチ(栗東・角居勝彦厩舎)も無視できない。勝ち上がりに4戦を要したが、未勝利戦Vは稍重で、前走は初の長距離遠征で上がりの速い決着に対応するなど、充実ぶりは明らか。さらに、先週土曜にJRA新記録となる12週連続勝利を飾った厩舎の勢いもある。近親にアグネスデジタルがいる血統も魅力だ。

 前走でブラックスビーチのクビ差2着に敗れたカリビアンゴールド(美浦・小島太厩舎)は、上がり3ハロン33秒1の鋭い決め手が目を引いた。来年2月に定年を迎える小島太調教師は、最後のオークスに花を添えることができるか。

 他にも、1番人気のサンケイスポーツ賞フローラSでは8着に敗れたが、牡馬相手に連勝しているホウオウパフューム(美浦・奥村武厩舎)や、桜花賞6着で前走の矢車賞を2馬身差で完勝のディアドラ(栗東・橋田満厩舎)、黄梅賞→忘れな草賞を差し切ったハローユニコーン(栗東・鮫島一歩厩舎)など、伏兵陣にも魅力的なメンバーがそろった。春競馬のクライマックスシーズンを迎え、見応えある女王決定戦となりそうだ。

最終更新:5/15(月) 18:47

サンケイスポーツ

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