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エアドーム型植物工場 「グランパ横浜農場」運営、セントラル商事(株)ほかが破産

5/15(月) 16:52配信

東京商工リサーチ

旧:(株)グランパほか

 セントラル商事(株)(旧:(株)グランパ、TSR企業コード:352310502、法人番号: 2020001043845、横浜市中区不老町3-12、登記上:山梨県北杜市白州町白須5681-1、設立平成16年9月、資本金6億2550万円、代表清算人:藤野高弘氏)と、関連の中央商事(株)(旧:(株)ドームファーム北杜、TSR企業コード:342111353、法人番号:1090001012695、山梨県北杜市白州町白須5681-1、設立平成24年8月、資本金7809万円、代表清算人:同氏)は4月27日、甲府地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には松本成輔弁護士(あいおい法律事務所、山梨県甲府市相生1-1-5、電話055-231-0200)が選任された。
 負債はセントラル商事が約21億6000万円、中央商事が約14億4000万円、2社合計は約36億円。
 セントラル商事は(株)グランパの商号で設立。農業系のベンチャー企業として事業展開し、工場式植物生産システムの開発・技術提供を手掛け、中でも「グランパドーム」と称するエアドーム型の工場式植物生産システムを主力としていた。
 「グランパドーム」は、水温・気温・pH・肥料濃度等をコンピューター管理することで、効率的・計画的に農産物を生産できる画期的なシステムで、地方自治体から外郭団体、民間企業まで多方面から注目を集めていた。また、平成26年1月から同年10月までの期間限定で、横浜市市庁舎の移転予定地である「みなとみらい21地区」に太陽光を利用したエアドーム型植物工場「グランパ横浜農場」を開設したこともあって、その知名度を高めていた。
 金融機関からの借入や民間大手企業からの出資、補助金などを活用して事業資金を調達し積極的に事業化を進めてきたが、26年12月期は売上高11億811万円に対し赤字4億4549万円を計上するなど、業績は冴えなかった。以前から赤字決算を含む不安定な業績推移だったため財務基盤は脆弱で、今後の改善の兆しも見えないことから事業継続を断念。28年10月19日、山梨県北社市へ登記上本社を移転すると同時に(株)グランパからセントラル商事(株)へ商号変更、同月31日株主総会の決議により解散していた。
 中央商事は(株)ドームファーム北杜の商号で設立(28年10月19日、現社名に変更)、山梨県北杜市でエアドーム型植物工場を運営していたが、セントラル商事に連鎖した。

東京商工リサーチ