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安政遠足 侍マラソン 碓氷峠目指し1660人が旧中山道駆け抜ける

上毛新聞 5/15(月) 6:00配信

 仮装したランナーが群馬県安中市の旧中山道を駆ける第43回安政遠足(とおあし)侍マラソン(安政遠足保存会、安中市主催)が14日、同市の旧安中藩武家長屋をスタート地点に開かれ、1660人が健脚を競った。

 江戸時代に安中藩主の板倉勝明が心身の鍛錬として、安中城から長野県境の熊野神社まで藩士を走らせた故事にちなみ開催されている。選手は峠(28.97キロ)と関所・坂本宿(20.15キロ)の2コースでゴールを目指した。

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公、井伊直虎など、さまざまな仮装が見物客を楽しませた。

◎完走より仮装 目立つ武者姿

 今年もランナーの工夫を凝らした仮装が大会を盛り上げた。参加者のうち、仮装したのは1396人。NHK大河ドラマの影響から、井伊家の赤いよろいかぶとの仮装が目立ち、人気のお笑い芸人に扮(ふん)する人も多かった。

 高崎市の飯塚綾乃さん(41)は友人4人と初代安中藩主、井伊直勝の赤いよろいをイメージした衣装を身に着けた。出場は14回目。「いつか侍姿で走りたかった」と念願かなった様子だった。

 「目立ってこそ。走りやすさは二の次」と話す安中市の貫井伸也さん(42)は、同市の名所、碓氷第三橋梁(めがね橋)をプラスチック素材で作った。過去6年で仮装賞を5度受賞した実力で、沿道の目を引いていた。

 お笑い芸人、サンシャイン池崎さんとピコ太郎さんになりきったのは高崎市の寺嶋和保さん(34)ら会社の同僚11人。「彼らの人気が落ちる前に仮装したい」と挑んだが、起伏の激しいコースに苦戦。次第に笑みが消え、黙々とゴールを目指していた。

 今大会の最高齢出場者、同市の関谷治行さん(85)は12回目の出場。腹掛け姿で「沿道の声援で頑張れる。完走を目指したい」と笑顔だった。

◎くノ一姿で7連覇 関所・坂本宿の佐俣さん

 関所・坂本宿コース(20.15キロ)男子の部は、新木剛史さん(38)=前橋市=が初優勝した。新木さんは猿の仮装で出場。「1位になりたいと思い走ったので、とてもうれしい」と喜んだ。ゴールでは妻の美和さん(39)、長女の美蘭さん(9)、長男の獅王君(6)が新木さんを迎えた。トップで駆け抜けた父の姿に、美蘭さんは「かっこよかった」と笑顔だった。

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最終更新:5/15(月) 6:00

上毛新聞