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グーグルが開発中の謎のスマホ新OS「Fuchsia」とは何か?

5/15(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

グーグルの謎の新OS「Fuchsia」(フューチアと発音)についての新情報が5月9日(現地時間)、IT系メディアArs Tecnicaに掲載された。Fuchsiaの存在は、昨年夏ごろから知られるようになった。グーグルの開発者イベント「Google I/O 2017」(5月17日-19日開催)を間近に控えた時期のリークは、イベントと何か関連性があるのだろうか?

Ars Tecnicaによると、Fuchsiaは「高速なプロセッサと十分な容量のRAMを備えた最新のスマートフォンとPC」で動作するように設計されている。不思議な話だ。なぜなら、Androidは低スペックで安価なデバイスでも申し分なく動作するからだ。快適な動作のためにマシンパワーを要求するのは、通常、サードパーティ・アプリの方だ。

これまでの情報によると、Fuchsiaはゼロベースで構築されており、またAndroidで採用されたLinuxカーネルに代わってグーグルが開発した「Magenta」カーネルが使われている。カーネルとは、スマホやPCに基本機能を提供するOSの心臓部のことだ。カーネルを何もない家とするなら、グーグルは住人のようなものだ。住人は仕事をするために家を整え、見た目や使い勝手を自分好みに整えることができる。でも、カーネルを自ら構築すれば、グーグルはOSの機能をより一層コントロールできるようになる。

Ars Tecnicaに掲載されたFuchsiaのスクリーンショットから、グーグルの新OSがどんなものなのか見てみよう。合わせて、Fuchsiaがスマートフォン上で動作する様子を5月3日水曜日に投稿したYouTuber、カイル・ブラッドショー(Kyle Bradshaw)氏から提供されたスクリーンショットも紹介しよう。

Fuchsiaには、アプリのアイコンが並ぶホーム画面がない。AndroidやiOSとはかなり違う。

アプリは、アイコンではなく長方形の面としてスクリーンに表示される。スクリーン下部中央には、ホームボタンのようなものもある。

垂直方向のユーザー・インターフェース。上下にスワイプしてOSやアプリを操作する。

起動中のアプリは、画面いっぱいに広がるというよりは、OS上に浮かんでいるかのようだ。

通常、AndroidやiOSでアプリを起動すると、アプリが全画面表示になってOSは見えなくなる。Fuchsiaでは、アプリはOSの画面にかぶさるような感じだ。オレンジのメールアプリの下部にはグレーのバーがそのまま表示されている。

OSの上に浮かんでいるかのような設定画面。

Fuchsiaのクイック設定画面。Androidの通知画面に似ている。(編集部注:WiFiのSSIDに注目。「GoogleGuest」と書いてあるように読める。時計表示の隣の現地域も、グーグル本社所在地の「MOUNTAIN VIEW」だ。もちろん、フェイクはいくらでもできるけれど)

時間とバッテリー残量は、Androidのように画面上部ではなく、下部に表示されている。

見慣れたAndroidのステータス・バーとオンスクリーン・ボタンは画面の上下に表示されるが、このスタイルはFuchsiaには採用されないようだ。

音声AI「Googleアシスタント」は当然、Fuchsiaにも搭載されている。(編集部注:ダミーの画面とおぼしき表示、よく見るとローマ字読みの日本語だ)

モバイル端末上で動作する様子は、ブラッドショー氏の動画で。

Fuchsiaの情報はほとんどない。

Fuchsiaについての情報はほとんどない。Androidに代わるOSとして開発されているのかどうかも不明だ。グーグルのプロジェクトには日の目を見ないものもある。しかし、Fichsiaの開発者はArs Tecnicaに次のように語った。「(Fichsiaは)オモチャじゃない。(グーグルの開発者が仕事以外の自分のやりたいことのために勤務時間の20%を使う)『20%プロジェクト』ではない」

[原文:Google's mysterious new operating system looks completely different from Android]

(翻訳:原口 昇平)

最終更新:5/15(月) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN