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中小企業の省エネ、勝利の方程式 “やればできる”成功への道

日刊工業新聞電子版 5/15(月) 16:10配信

三幸、LEDで電気代半分

 日本商工会議所があらためて「環境行動計画」の策定を全国の商工会議所に働きかけ始めた。中小企業・事業所の省エネルギーが進まないからだ。省エネは中小企業でもやればできる。どうすれば成功するのか、事例を基に考えてみた。

 全国の商工会議所の中でも最も成功事例を出していると見られるのが、東京都立川市の立川商工会議所。JR立川駅近くの大型立体駐車場。三幸は周辺の大型店、パチンコ店、医療機関などと提携、年中無休、24時間営業をしている。

 5―6年前、東京都の創エネ診断を受けたが、照明も発光ダイオード(LED)化するつもりだったものの、当時のLEDは高価で光も強過ぎたことから断念。エレベーターを省力化目的で油圧からインバーターに切り替えるにとどまっていた。

 ところが市の広報紙を読み、「当初は金がかかるが、何年か合計すればペイする」(布施明社長)と判断。2016年1月、車両出入り口の6灯をLED化した。この結果、年間10%強の電気使用量を削減。市の小規模企業向け補助金を引いて約1、2年で費用の回収が可能となった。「もろもろの削減策を合わせると現在、電気料金は月25万円が12万円に半減した」という。

 布施社長は「東日本大震災直後に比べると省エネに対する気の緩みが出ていると思う。LEDは安くなり、5年以内に元がとれる。他の場所も取り換えていく」と話す。

入船茶屋、CO2排出を年1トン削減

 入船茶屋は創業66年の歴史を持つすし・懐石茶屋。専務の小澤清富氏はLEDの省エネ効果を熟知していた。立川南口西通り西商店会会長などを務め、街路灯のLED化による成果を肌で感じていたからだ。省エネのため冷蔵庫4台を切り替えたのに続き、15年7月、蛍光灯合計14灯をLEDに切り替えた。

 二酸化炭素(CO2)の削減効果は推定、年間約1トン。電気使用量で3・0%、電気料金で13・2%の削減に結びつき、小規模企業向け補助金を差し引くと約1・1年で費用回収できた。今後は「(自社ビルの)共有部分のLED化に取り組む。商店街仲間にもLED化を勧めていく」という。

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最終更新:5/15(月) 16:10

日刊工業新聞電子版