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経産省ヒアの4~6月期粗鋼生産計画、国内需要など堅調で前期比微増

鉄鋼新聞 5/15(月) 6:01配信

 経済産業省は12日、鉄鋼メーカーからヒアリングした今期(4~6月)生産計画の集計結果を発表した。粗鋼生産量は前期(1~3月)比微増の2638万トンで、5四半期連続で2600万トンを上回る見通し。鋼材需要は普通鋼、特殊鋼ともに堅調に推移しており、鉄鋼各社は前期(1~3月)並みの生産水準を維持する計画。

 日本鉄鋼連盟によると、今年度の粗鋼生産は、2016年度実績(1億516万トン)を若干上回る見通し。4~6月期の生産計画は前年同期比で0・7%増となっており、年度見通しに沿う計画となった。
 経産省が4月初めに発表した4~6月期の需要見通しでは、粗鋼生産量は2599万トン。これを30万トン程度上回る計画となったことについて、同省は「全般に需要が堅調に推移しているため」(金属課)としている。
 計画によると、鋼材生産量は、普通鋼1793万トン、特殊鋼505万トンの計2297万トン。前期比でほぼ横ばいだが、前年同期比では約2%の増加。
 普通鋼鋼材は、前年同期との比較で建設や自動車関連需要が国内を中心に底堅い動きを見せている。建設機械向けも回復傾向を見せており、国内向け生産は前年同期比で7%強増加する見通し。輸出向け需要が力強さを欠く中で、国内向け生産がけん引する格好だ。
 経産省によると、普通鋼鋼材の国内向け生産で、高炉は前年同期比で約8%増加、電炉も同7%増加する計画となっている。前期比では高炉が2・8%減、電炉が3・5%増。高炉の前期比での減少は季節要因による自動車向け薄板や土木向け鋼矢板の減少が影響する。
H形鋼95万トン、小棒は220万トン
 経済産業省が集計した生産計画によると、4~6月期のH形鋼、小形棒鋼の生産量はそれぞれ95万トン、220万トン。前期比ではH形鋼が2・0%減、小棒が6・8%増と明暗が分かれる。夏季減産前の在庫積み増しなどで小棒生産が増加する見通しだ。
1~6月粗鋼、5200万トン強へ
 経済産業省の集計結果を織り込んだ17年上期(1~6月)の国内粗鋼生産量は前年同期比1・1%増の5261万トンとなる計算だ。2年ぶりの増加で、15年、16年に続き年換算で1億500万トン程度の生産水準となる見通し。

最終更新:5/15(月) 6:01

鉄鋼新聞