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「昨年の自分に挑戦」78歳ランナー、ハーフ快走/八戸うみねこマラソン

デーリー東北新聞社 5/15(月) 11:50配信

 28都道府県から0~94歳の6062人がエントリーした、第36回八戸うみねこマラソン全国大会。タイム、着順のある17部門の中で最多の803人がエントリーした男子ハーフ40歳以上は、近年70歳以上の高齢ランナーも目立っており、今回は25人が申し込んだ。七戸町の中村儀幸さん(78)もその1人。今回の同部門では最年長だったが、「昨年の自分に挑戦したい」と気合十分で挑み、若いランナーに負けじと潮騒路を駆け抜けた。

 中村さんは体力づくりを目的に、35歳でランニングを始めた。以来ほぼ毎朝、天候にかかわらず、自宅周辺などを10キロ以上走る。鍛えた成果を試そうと、毎年うみねこマラソンをはじめとする県内外の大会に出場している。

 コーチはおらず、自身で練習メニューを考えてトレーニングを積む。「継続は力なり」と地道に走り続けているという。

 年齢を重ねるにつれて、徐々に体力が落ち、タイムも遅くなってきた。それでも「大会に出るからには、昨年よりも速く走りたい」と情熱は冷めない。体調に気を配りながら、常に全力で各大会を快走している。

 うみねこマラソンでは、これまで数回ハーフに出場した。レース前、部門で一番の年長者となったことに、「もっと高齢で頑張っている人もいる」と謙遜する中村さん。「上には上がいる。自分はこつこつと頑張るだけ」と意気込みを語った。

 迎えた本番。ハーフのコース沿いの蕪島や種差海岸の眺めは絶景―と楽しみにしていたが、あいにくの空模様となった。海風に肌寒さも感じながらも、「体調は万全」と話し、勢いよくスタートした。

 寒さに苦しんだが、アップダウンの激しい21・0975キロを、自分のペースで約2時間かけて完走。両手を挙げ、すがすがしい笑顔でゴールした。

 中村さんは「何とか無事に完走できて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた一方、タイムを計測していた腕時計を見て「昨年より2分くらい遅くなった」と悔しさもにじませた。

 今日からまた、いつものランニングコースを走るつもりだ。「元気に走れるうちは、何度でも自分に挑戦したい」。向上心はいくつ年を重ねても尽きない。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/15(月) 11:50

デーリー東北新聞社