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大隈重信の寛容さ「政治家で非常に希有」 早大・真辺教授が講演 佐賀

5/15(月) 12:37配信

佐賀新聞

大隈記念館50周年「大隈祭」

 近代的な政党内閣制度の導入や早稲田大学を創設した佐賀の偉人、大隈重信を顕彰する「大隈祭」が14日、佐賀市の大隈記念館であった。同館の開館50周年を記念し、早大関係者や住民など約550人が参加。早大の真辺将之教授が講演し「相手を敵視しない姿勢は近代日本の政治家で非常に希有な存在だった」と遺徳をしのんだ。

 真辺氏は2月に『大隈重信-民意と統治の相克-』を発刊。明治初期まで人の意見を聞かずに独走する傾向があったが、長い「野党時代」をふまえ、異論に寛容になっていく政治姿勢の変化を紹介した。

 民意に迎合せず、民衆をしばしば厳しく批判したことにも触れ、「大隈は多事争論を主張し、民衆が成長する必要性を唱(とな)えた。『佐幕派の言動すら維新の原動力』という考え方にも表れている」と話した。

 また、スピーチコンテスト最優秀賞の諸富中3年今村華音さん(14)が、失敗から学び、自己改革を遂げていく大隈の姿勢を発表した。ほかにも早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞した詩人の伊藤比呂美氏の特別講演があった。

最終更新:5/15(月) 12:37
佐賀新聞