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<西武園火災>再開未定…行楽影響も 名物花火大会が心配、鉄道痛手

埼玉新聞 5/15(月) 22:43配信

 埼玉県所沢市山口の西武園ゆうえんちで12日深夜発生した火災は、夏の行楽期を控える同園に臨時休園を余儀なくさせた。消防や県警の実況見分が今も続き、焼失した構造物の撤去や再建のめどは立っていない。再開の時期次第では行楽客の今夏のレジャーにも影響が出そうだ。

 同園を運営する西武レクリエーションは、休業期間を「安全の確保ができるまで」としている。同園は季節ごとにイベントを打ち出しており、梅雨に入る6月は「父の日イベント」(2~18日)、「アンブレラ祭り」(9~26日)などを予定していた。

 7月には夏季の営業上の大きな呼び水となるプール開きを控えている。ウオータースライダーや流れるプール、波のプールなど趣向を凝らした水空間に毎年、家族連れやカップルらが訪れている。

 同園の年間平均来園者約60万人に対し、昨シーズンのプール入場者は約16万人に上り、プールを目的とした来園者が大きなウエートを占めている。担当者は「プールの営業準備を始めようとしていた矢先の火災。7月までには再開し、プールを楽しんでほしいが…」。

 燃えたのは飲食店や土産店が並ぶアーケード大通りと呼ばれるエリア(7店舗)。全長約135メートル、幅約15メートル、高さ約7メートルのアーケードで、3店舗が焼失し、アクリル板製の屋根が半分ほど焼け落ちた。約1千平方メートルが焼損したとみられる。

 アーケード大通りは園西側にあり、東側のプール施設とは直線距離で約300メートル離れている。同社は「営業再開の時期は未定だが、プール施設のみの一部営業が検討されることもあり得る」という。

 休園が地域に与える影響を心配する声もある。プール以外にも同園の花火大会は夏の名物で、地元の所沢市や市観光協会が後援する。観光協会事務局は「花火大会は所沢を代表する夏のイベント。市の一大観光スポットに人の足が遠のくのでないか不安」。アクセス路線を持つ西武鉄道は「(臨時休園が)夏のレジャーシーズンまで延びると、来園者が見込めず鉄道も痛手」と話している。

 同園では2014年9月にも園内で火災が発生。その後、スタッフが帰宅の際に機器のコンセントを抜いたり、年1回の電気点検を行ったりするなど防止策を取ってきた。

最終更新:5/16(火) 1:37

埼玉新聞