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自転車世界一周の西野さん「大いに学び夢抱いて」高校で講演会 佐賀

5/15(月) 15:23配信

佐賀新聞

旅の体験語り、生徒を鼓舞

 自転車で世界一周の旅に挑戦している西野旅峰(りょお)さん(35)=山口県下関市=による講演会が13日、嬉野市の嬉野高であった。日本とは異なる厳しい自然や社会環境で生きていた人々について紹介し、約330人の生徒に「恵まれた存在として存分に学び、精いっぱい生きて」と語り掛けた。

 西野さんは子どもの頃から世界の風景や民族に憧れていたといい、自転車での九州一周や本州縦断、南米の旅を経て、佐賀大卒業後、世界一周を始めた。2008年から09年にかけて北米から南米へ、また11年から15年までで欧州とアフリカを旅し、佐賀新聞でもその様子を連載した。

 西野さんは、空腹を紛らわすためにシンナーを吸う極めて貧しい兄弟や、勉強が好きでも貧しいために学校を辞めざるを得ない女の子、また紛争で傷ついたたくさんの難民との出会いを紹介。「僕らはご飯を食べられ、家族もいて、社会に自分の居場所もある。好きなだけチャレンジでき、人生を自分で決められると気付いた」と語った。

 それを踏まえ、「皆さんが今できるのは、存分に学び、精いっぱい生きること」と生徒たちを鼓舞。さらに「自分の命の使い方はまだ分からないかもしれないが、自分の夢と、人間が人間らしく生きられる世界についてぜひ考えて」とメッセージを送った。

 講演会は同校PTAの総会に合わせて企画された。生徒会長の小野原由紀さん(17)は「旅をしたら、びっくりするような危険なこともあるけど、広い世界が見られるんだと感じた。世界を旅する気にはまだなれないけど、自分も何かチャレンジしてみたくなった」と目を輝かせた。

最終更新:5/15(月) 15:23
佐賀新聞