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【F1】ホンダ長谷川氏「信頼性に自信があると言える段階ではまだないが、結果がついてこず残念」

motorsport.com 日本版 5/15(月) 12:12配信

 フェルナンド・アロンソが12位完走、ストフェル・バンドーンが接触によるダメージによりリタイアという結果に終わった、マクラーレン・ホンダのスペインGP。しかし、予選ではアロンソがトップ3チームに次ぐ7番グリッドなど、今後へ向け光明も見えたグランプリだったと言える。

【写真】マッサと接触するバンドーン。この事故が原因で、バンドーンはリタイアとなった。

 決勝レース終了後、ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏に話を訊いた。

「今日のレースは、スタート直後の第1コーナーでアロンソが(フェリペ)マッサにグラベルに押し出されてしまいました。チームのシミュレーションでは、順調にいけば6位には入れたんじゃないかということでしたが、残念な結果に終わりました」

 そう長谷川は語る。

「コースに戻ってからはハースのグロージャンに掴まってなかなか抜けませんでした。抜けないのでアンダーカットしようと思って早めにピットインしたんですが、今度はトロロッソの後ろについてしまい、結果的にザウバーにも前に行かれてしまったので、あれは痛かったですね。3回目のピットインではピットに入った直後にバーチャルセーフティカーが出て、ことごとくタイミングが外れてしまいました。アロンソのレースは、あれで完全に終わってしまいました。不運の連鎖でした」

 レース中のペースは、かなり改善されたと長谷川は考えている。

「レースペースは中団では十分に戦えるペースでした。車体側もエンジン側もアップデートは効いたと思っています。その点は勇気づけられる結果です。ドライバーの反応は、具体的な個所ではなく、総合的に良かったということでした」

 とはいえ、やはり結果は「欲しかった」と語る。

「技術的に速くなったのが確認出来ましたが、結果が付いてこなかったのでチームはガッカリです。レースですから、偶然でも良い順位が取れれば嬉しい。そういう意味で、予選7位は嬉しかったんですが、レースは結果が付いてきませんでした」

 決勝レースでは大きなトラブルは出ず、バンドーンは接触によってリタイアとなったものの、アロンソは今季初めてチェッカーを受けた。大きなトラブルは出なかったわけだが、バンドーンのマシンにはセンサー系のトラブルが発生しており、パワーユニットのコンポーネントを交換。10グリッド降格のペナルティを受けた。

「バンドーンは今朝センサートラブルになりましたが、予選の時にも電源が落ちるトラブルがあって、その解析も含めて新しいエナジーストア(ES/エネルギー蓄積装置)とコントロールエレクトロニクス(CE/電子制御システム)を交換しました。ESのシステム系に問題がありました」

「パワーユニットの信頼性に関しては、まだ自信がありますと言える段階ではないです。しかし、少なくとも各レースで出て来た問題に関しては再発しないように対処していますし、出て来る問題は違います。そういうことを考えると、信頼性は上がっていると言えると思います」

 金曜日のフリー走行1回目では、アロンソのマシンにエンジンブローが発生し、走行距離を稼ぐことができなかった。このトラブル原因は究明されたと長谷川は語る。

「今回の一番大きな問題はアロンソのエンジンブローでした。原因はオイル・フィードポンプ(オイルを供給するためのポンプ)のトラブルでした。この問題は、バーレーンで起きたターボチャージャーのトラブルから来たものと考えられます。つまり、根本的な問題ではないと思うので、そんなに深刻な問題とは捉えていません」

 そう長谷川は説明する。しかし問題が発生したのも事実であり、長谷川はその信頼感を回復することが急務だと考えているようだ。

「今のように毎イベント必ずトラブルが出てくると、ドライバーにはフラストレーションが溜まるだろうし、信頼出来ないでしょうね。そっちの方が深刻です。問題が起きることに対する心配ばっかりで、レースを攻められない。そういう精神的ダメージは凄く大きいと思います」

赤井邦彦

最終更新:5/15(月) 12:12

motorsport.com 日本版