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【WEC】8号車トヨタのデビットソンが語る、スパ終盤“トヨタ同門“バトルの真相

5/15(月) 20:00配信

motorsport.com 日本版

 スパ6時間レースで優勝を果たし、今季2勝目を飾ったTOYOTA GAZOO Racing TS050の8号車。そのクルーであるアンソニー・デビットソンに対し、motorsport.comは独自取材を行った。

【写真】スパ6時間レースの表彰式。8号車のクルーは7号車の小林とコンウェイを真ん中に立たせた

 すでにmotorsport.comで報じた通り、今回の勝利は8号車のクルーにとって手放しでは喜べず、むしろ複雑な心境にさせるものだった。というのも序盤まで快走していた姉妹車の7号車が、2度にわたるフルコースイエローによって大幅にタイムロスし、優勝を逃したためであった。

 デビットソンに対し、8号車が7号車にタイム差をつけられていた理由について訊いた。

「スパで初めてマシンを走らせた時から、トヨタ同士で1周あたりのラップタイムが0.6~0.7秒ほど差があった。その代わり、僕たちは7号車よりも燃料消費量を大幅に節約することができていた。前を走る7号車を見たセブ(セバスチャン・ブエミの愛称)も、彼らの方がパワー面で秀でていると感じたと言っていた」

「彼らは確かに良いマシンを用意していた。僕たちが7号車をドライブしたら、彼らと同じラップタイムを出せたに違いない。普段僕たちが耐久テストを行なう時、9名のドライバーが同じマシンを共有している。その時の僕たちのタイム差はせいぜい0.2秒ほどに収まっていた。それでもスパでの2台の間には0.7秒差あった。スパでの週末はそれが常だった。予選まで懸命に8号車のセットアップを7号車仕様に寄せようと作業したんだけど、それでもこれだけの差がついた」

「フリー走行の時も、ターン1からオー・ルージュを抜け、ラディオンのてっぺんまでの区間だけでマイク(コンウェイ/7号車トヨタ)から0.4~0.5秒も遅れていた。もちろんそこはアクセル全開の区間だから、僕はそれ以上何もできない。これは8号車が抱えている難題だ。7号車は週末を通して良いマシンを用意できていて幸運だったけど、フルコースイエローは僕たちの方に味方した」

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