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未来創薬支援センター、来年5月オープン  最新の分析機器導入、バイオ医薬開発へ

北日本新聞 5/15(月) 23:19配信

 付加価値の高いバイオ医薬品の研究開発を支援するため、県が県薬事研究所(射水市中太閤山・小杉)の隣に新設する「未来創薬開発支援分析センター」(仮称)の実施設計がまとまった。最新の分析機器類を導入し、県内の企業や大学の研究者らに活用を促す。オープンは来年5月を予定している。石井隆一知事が15日の定例会見で発表した。

 バイオ医薬品は遺伝子組み換え技術や、動物の細胞や微生物の培養技術を生かした薬品。治療効果が高い一方、構造が複雑なため、開発には膨大なコストがかかる。リスクを懸念する企業や大学の研究を後押しし、県内の医薬品産業の活性化を図るため、県は新たな拠点の整備を決めた。

 鉄骨2階建て延べ1287平方メートルで、1階には四つの試験室を設ける。正確に細胞を分離・回収する「高速細胞ソーター」をはじめ、有害金属を短時間で定量化できる「誘導結合プラズマ質量分析計」など約25種類の新鋭機器をそろえ、薬効成分の発見から、製剤化、品質管理まで各工程の研究に対応する。

 2階は、県内企業向けの相談室や研修用の会議室のスペースに充て、人材育成もバックアップしていく考えだ。外壁には、化学式をほうふつとさせるアルミ製の6角形パネルをあしらい、「未来創薬」の願いを表現する。

 総整備費は約9億4千万円で、機器の購入に3億6千万円を充てる。国の地方創生拠点整備交付金などを活用し、7月に着工する。

 2015年の県内の医薬品生産額は7325億4400万円で初の日本一となった。今後もトップを維持したい考えで、知事は県庁での会見で「富山の医薬品産業をさらに活性化させたい」と述べた。

北日本新聞社

最終更新:5/15(月) 23:19

北日本新聞