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「賞に恥じぬよう精進」 南方熊楠賞の加藤氏

紀伊民報 5/15(月) 17:01配信

 第27回「南方熊楠賞」(和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催)の授賞式が13日、田辺市新屋敷町の紀南文化会館小ホールであった。熊楠賞を受賞した京都大学大学院教授の加藤真氏(59)=京都府=に賞状と副賞などが顕彰会会長の真砂充敏市長から手渡された。

 加藤氏は「熊楠翁は学生の頃から憧れていたので、受賞は心から喜んでいる。これからも精進し、この賞の名に恥じないよう頑張りたい」と喜びの心境を語った。

 式典後には記念講演があり、「共生で織り込まれた自然、共生が創りだす生物多様性」の題で話した。

 加藤氏は、小笠原諸島で調べた花とハチなどの送粉ネットワークについて紹介。その中で、絶滅した鳥が花粉を運んでいた花があったと思うと述べ「自然が残っているかではなく、送粉関係が残っているかが大事」などと述べた。

 また、生物同士の共生関係のネットワークが生態系をつくっていると述べ、それは、熊楠が(那智参詣のおりに訪れた)クラガリ谷付近で腐生植物や菌類などが生育しているのを見て生物多様性を育む関係を直感したことにつながるものだとし、「そういった共生ネットワークを守ることが重要だ」と強調した。

最終更新:5/15(月) 17:01

紀伊民報