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「頼れる2人」の活躍などで洛北が3-0快勝!13年以来の全国へ前進:京都

ゲキサカ 5/15(月) 12:55配信

[5.14 総体京都府予選4回戦 洛北高 3-0 向陽高 洛北高G]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)京都府予選4回戦が14日に行われ、13年総体以来となる全国出場を目指す洛北高と向陽高が対戦。前半31分にDF上崎寛大(3年)のヘディングゴールを皮切りに3点を奪った洛北が勝利した。21日に行う準々決勝では、京都共栄高と対戦する。

 洛北が憧れの舞台へとまた一歩前進した。3回戦で強豪・東山高を撃破した勢いのまま、試合に入りたかった洛北だったが、序盤は「グラウンド状態が悪くて試合の入りが良くなかった。ボールの失い方が悪く、雰囲気も良くなかった」(MF金森雄希、3年)。ボールロストをMF相田大和(3年)ら向陽の中盤に拾われると、DF裏にロングフィードを通される場面が続き、前半3分にはFW竹上史也(2年)に鋭い飛び出しを許した。

 このピンチはGK龍田広明(3年)が落ち着いて対処し、難を凌ぐと、時間の経過と共に落ち着きを取り戻し、最終ラインからの組み立てから攻撃のリズムを生み出した。31分には右サイドから仕掛けたFW貞方勇斗(3年)のサポートに入ったMF石橋亘(3年)がPA右外で倒されFKを獲得。そして、DF久乗匠(3年)がゴール前に低く入れたクロスを「気持ちで飛び込んだ」上崎がダイビングヘッドで叩き込んだ。

「頼れる2人。攻撃でも便り過ぎているくらい」と金森が評するCBコンビの活躍によって、均衡を崩した洛北は、「1点獲って気持ちが楽になった」(上崎)と後半から本領を発揮。後半からピッチに入った「ミスが少なく落ち着いている」(前田尚克監督)というMF長元真夢(1年)の活躍も相まって、パスによる崩しから効果的にサイドを攻め込んだ。8分には、先制点を奪ったCBコンビが再び活躍。久乗がゴール前に蹴り込んだ右CKをニアに走り込んだ上崎が頭で合わせて向陽を引き離した。17分にも、久乗の右CKから貞方がヘディング弾を決めて勝負あり。3-0で向陽を退け、ベスト8に名乗りを上げた。

 快勝で終わったものの、得点は全てセットプレーから。「仕上がりはまだまだ。崩しのセンス、動きの質、アイディアが足りない」と前田監督が挙げるように課題もある。しかし、決して満足の行かない内容でもトーナメントを勝ち進めたことに大きな価値がある。

 今年の洛北は、13年に全国総体出場を果たしたチームに憧れ、入学を決めた選手が多い。先輩たちに続こうと意気揚々と高校サッカーに身を投じたが、初年度は総体予選の決勝で久御山高に敗退。選手権予選は決勝で京都橘と接戦を繰り広げながらも、PK戦で涙を飲んだ。16年に入ってからも、悪い流れは断ち切れず、新人戦、総体予選ともに決勝で京都橘に敗れ、選手権予選も準決勝で姿を消した。

 全国にはたどり着くことができていないものの、入学後から府大会では常に上位進出を果たしてきた。だが、今年は出だしから躓いてしまう。新チーム結成直後に挑んだ新人戦で、「勝てるだろうという心の油断があった」(上崎)ことが仇となり、トーナメントの初戦で敗退。屈辱的とも言える結果を受けて、「悔しい結果だったので、選手ミーティングで“もう一回練習から本気で取り組もう”と話し合った。下手でも良いから走って、声を出そうとみんなの意識が高くなった」(上崎)。

 その日を機に、毎朝行う走力トレーニングへの意識が高まり、練習にも活気が出始めた。成果は着実に表れており、この日も後半に運動量が落ちた向陽に対し、洛北は最後まで走り切るサッカーを披露。「かなり悔しい思いをしてきた分、僕らの代でやらなアカン、勝たなアカンという意識が強い」(金森)という気持ちをピッチで表現しつつある。

「夏と冬を獲って、強い洛北を見せていきたい」。そう上崎が意気込むように、この日の快勝はまだ序章に過ぎない。入学のきっかけとなった総体の舞台に立つため、そして選手権出場を果たすため、この先も一歩ずつ前進し続けていくつもりだ。

(取材・文 森田将義)

最終更新:5/15(月) 13:13

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