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歯と歯茎の境目を45度で磨く/照山裕子お口の悩み

日刊スポーツ 5/15(月) 12:59配信

<歯科医照山裕子が答えるお口の悩み(6)>

 元モデルの照山裕子クリア歯科新宿院院長が、口臭が気になる、歯周病が進んできた…歯と口の悩みなど、皆さんの悩みに回答します。

 Q 歯磨きの正しいやり方を教えて下さい。

 A 一番分かりやすいのは、ライオンのCMに出ているタレントの歯磨きです。教科書通りのブラッシングで、完璧です。以前、椎名桔平さんがデンターシステマのCMに出ていたとき、「あれを見て下さい」と勧めていたくらいです。

 歯ブラシは鉛筆を持つようにペングリップで、なるべく短くヘッドに近いところを持つ。大人のブラッシングは、歯と歯茎の境目がターゲットです。毛先を歯と歯茎の境目に45度で差し込むイメージで当て、軽い力で小刻みに動かす。1本1本磨く感じです。慣れないうちは毛先が目的の場所に当たっているかどうか、鏡で確認しましょう。

 磨き残しがないように順番も決めます。例えば左の上の歯の外側から始め、ぐるっと右上へ、次に左の下の歯の外側から右下へ。今度は上の内側を左から右、そして下の内側を左から右へ。順番は自由ですが、右利きなら右の内側が一番磨きづらいので、意識して磨くこと。私たち歯科医は口をみたとき、汚れの付き方で患者さんが右利きか左利きか分かります。

 何分磨いたらいいですかと、よく聞かれます。幼稚園や小学校では3分間磨きましょうと習いますが、大人の歯磨きは慣れないうちは5分はかかると思います。1日3回、朝昼晩では、歯周病予防に一番大事な歯磨きは夜です。起きている間は唾液が循環しているので汚れも流れますが、寝ている間はどうしても口の中がかわきやすく、汚れがとどまりやすいからです。寝る前に重点を置きましょう。

 ただ、これだけ時間をかけて丁寧に磨いても、また、どんなに歯磨きが上手な人でも歯石が付きやすい場所があります。下の前歯の内側です。そこに歯石が付いたからといって心配する必要はありません。付いて当たり前。定期的に歯科医院でクリーニングすればいいのです。

 ◆照山裕子(てるやま・ゆうこ) 歯学博士。厚労省歯科医師臨床研修指導医。歯と全身の関わりについて幅広く学んだ経験を基に、機能面だけでなく審美的要素にもこだわった丁寧な治療がモットー。分かりやすい解説でテレビ、ラジオにも多数出演している。学生時代はモデル事務所に所属。近著に「歯科医が考案 毒出しうがい」(アスコム)。

最終更新:5/15(月) 13:02

日刊スポーツ