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日立株が半年振り日中上昇率、業績動向や中期計画を評価する声も

5/15(月) 10:25配信

Bloomberg

日立製作所の株価が一時、昨年11 月以来の日中上昇率となった。前週末に業績予想と中期計画を発表したことを受け、市場では評価する声もあり、朝方から買いが膨らんでいる。

日立株は15日午前に一時、前週末比7.4 %高の670.8円となり、昨年11月10日以来の日中上昇率となった。東証1部市場で売買額2位、出来高4位となるなど商いも膨らんでいる。

クレディ・スイス証券の前川英之アナリストが15日付リポートで、日立の業績の印象を「ポジティブ」とした。今期の利益見通しについて「期初計画としては、業績の安心感につながる内容」とした。また、2018中期経営計画では、「1兆円のM&A(企業の買収・合併)資金を活用した子会社取り込みによる当期利益改善への期待も出てきた」としている。

マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「ポジティブな業績で、現状では大型株の中で業績関連で買えるものが少ないが、日立が取り組んでいる選択と集中がうまくいっている日本株の成功例といえる」とコメント。「先週末に発表した中期経営計画の積極的な施策の成果が出ているとして集中的に買われているようだ」と話した。

日立の東原敏昭社長は12日の中期計画説明会で、グループの事業譲渡など組織再編は一定のめどが立ったとし、「今後はM&Aにギアチェンジする」と話した。1兆円規模の積極的なM&A戦略を実行して「取り込む分が多くなる」とした。M&A対象はグループ事業の柱に据えるIoTプラットホーム「Lumada(ルマーダ)」との連携、活用の実現を目指す。その対象地域としてはアジアや米国が「魅力的」と述べ、中期計画で売上高10兆円を目指すと語った。

Kiyotaka Matsuda

最終更新:5/15(月) 10:25
Bloomberg