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中国式のグローバル化売り込む、「一帯一路」会議が閉幕

Bloomberg 5/15(月) 5:26配信

中国の習近平国家主席は15日、中国式グローバリゼーションと言える新シルクロード経済圏構想への世界の衆目を一層引き付け、同構想に関する2日間の国際会議を終えた。

習主席は14日の開幕式で、自身が提唱した「一帯一路」構想を「世紀のプロジェクト」と表現し、計5400億元(約8兆8800億円)規模の資金拠出方針を打ち出した。インフラ投資などの資金を賄うシルクロード基金を1000億元増額するほか、一帯一路構想の参加国に3800億元の新規融資を供与、計画に参加する途上国や国際機関に向こう数年で600億元を提供する。

習主席は多角的貿易の必要性をあらためて訴え、一帯一路構想を「課題に満ちた世界」において平和実現に向けた力だと位置付けるとともに、各国が「開かれた世界経済を維持・発展させる」べきだと訴えた。

閉幕に当たっては、一帯一路構想が「フルスイングの新たな時代に入った」と習主席は言明。68の国と国際機関が中国側との協力の取り決めに調印したと説明した。一帯一路の国際会議は隔年開催で、次回は2019年になるとも語った。

会議には100を超える国・地域の代表らが参加。約30カ国からは首脳が参加し、ロシアのプーチン大統領やトルコのエルドアン大統領、パキスタンのシャリフ首相らの姿が見られた。主要7カ国(G7)ではイタリアの首脳が出席。近隣の大国インドは代表を送らなかった。プーチン大統領とエルドアン大統領はロシア、トルコが進めるそれぞれの地域プロジェクトを売り込む一方で、中国のイニシアチブへの支持を表明した。

また、出席したハモンド英財務相は一帯一路構想を「真に画期的」だと評価し、英国が欧州連合(EU)離脱準備を進める中で新たな国際貿易関係を強く望んでいると強調した。

一方で同構想の潜在的な問題点を指摘する声も聞かれた。会議に派遣された米国家安全保障会議(NSC)のポッティンガー上級部長(東アジア担当)は、透明性と「公正なプロセス」を促した。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は構想を歓迎する一方で、環境に配慮した質の高いインフラ整備を求めた。

原題:Xi Ends China World Trade Summit With Plan to Return in 2019 (1)(抜粋)

閉幕時の習主席発言などを追加し更新します.

Peter Martin

最終更新:5/15(月) 20:49

Bloomberg