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欧州市場サマリー(15日)

ロイター 5/16(火) 5:02配信

[ 15日 ロイター] - <為替> 原油高を受けて資源国通貨が買われたほか、5月の米ニューヨーク州製造業業況指数が予想外に低下したことを受け、ドルがユーロやスイスフランに対して1週間ぶり安値をつけた。

<ロンドン株式市場> FT100種<.FTSE>が8営業日続伸し、終値と取引時間中の最高値をともに更新した。値上がりが続いた期間としては1月上旬以来の長さとなった。石油や鉱業株が買われたほか、世界的なサイバー攻撃の広がりを背景にITセキュリティーのソフォス<SOPH.L>が値上がりした。

この日は小型株指数<.FTSC>も過去最高値を更新した。

ソフォスは7.3%高で過去最高値をつけた。世界各地で企業や病院、学校がランサムウェア(身代金要求型ウィルス)の攻撃に遭っている。ノーザン・トラストのテクノロジーアナリスト、ニール・キャンプリング氏は「ソフォスは中小企業に強い。ランサムウェアは、高度なシステムを持ち合わせていない中小企業を狙うことが多い」と述べる。

ドイツの旅行大手TUIグループ<TUIT.L>は4.8%安。1─3月期決算で赤字が拡大した。

<欧州株式市場> 小幅続伸で取引を終えた。原油価格の上昇で関連株が買われたほか、新たな合併・買収(M&A)の動きも買い材料視された。世界的なサイバー攻撃の広がりでソフトウェアセキュリティー株も値を上げた。

原油価格は2%を超える値上がりとなった。大手産油国のサウジアラビアとロシアが、減産を2018年まで続ける必要があるとの認識で一致し、現行の協調減産の延長に向けて一歩前進した。STOXX欧州600種資源株指数<.SXPP>は1.65%、石油・ガス株指数<.SXEP>は0.93%それぞれ上昇した。

サイバー攻撃を受けてソフトウェアセキュリティー企業の株は買われた。サイバーセキュリティー関連の株式に投資するETF(上場投資信託)のISE<ISPY.L>は3.4%高だった。英ITセキュリティーのソフォス<SOPH.L>は7.3%の値上がり。フィンランドのコンピューターセキュリティー会社F・セキュア<FSC1V.HE>も3.8%高で、約16年ぶりの高値をつけた。フィンランドの情報技術(IT)コンサルティング会社Nixu Oyj<NIXU.HE>は2.4%高となった。

<ユーロ圏債券> ドイツ国債が他のユーロ圏国債をアウトパフォームした。ドイツ最大州の議会選で、メルケル首相率いる保守系政党のキリスト教民主同盟(CDU)が勝利し、9月の国政選挙を控え、続投を目指すメルケル氏の追い風になるとの見方が広がった。

メルケル首相は財政規律を重視する立場で、アナリストはこれがドイツ国債への需要を支えていると話す。

独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは約2ベーシスポイント(bp)上昇の0.42%。

一方、フランス、オーストリア、アイルランドの10年債利回りは最大4bp上昇した。原油相場の値上がりや中国のインフラ支出拡大計画でインフレ期待が上昇、ユーロ圏国債の利回りには総じて押し上げ圧力がかかった。

最終更新:5/16(火) 5:02

ロイター