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由伸巨人、昨季より得点力ダウンで“爆買い”補強効果なし マギー使うため村田、クルーズ出番なく…

夕刊フジ 5/16(火) 16:56配信

 重量打線も今は昔の巨人。“爆買い”補強のかいもなく、得点力は向上するどころか、昨季よりもむしろ低下している。

 14日の広島戦(マツダ)は初回に新助っ人、ケーシー・マギー内野手(34)=米大リーグ・タイガース=の左前適時打で1点先制。だが追加点を奪えぬまま4安打に抑えられ、1-8と大敗を喫した。これで対広島は1勝7敗と圧倒的に負け越し。高橋監督は「言われなくても分かってますけど、ちょっと考えます」と悩ましげだ。

 この日の高橋監督は「チャンスで先に点を取らないと勝負にならない」と早めの代打攻勢。同点の6回2死一、二塁で、まず一の矢の亀井が四球を選び満塁としたが、二の矢の村田が遊ゴロに倒れた。

 村田は「いい当たりだったがアウトはアウト」と硬い表情。昨季本塁打と打点でチーム2冠王だったが、今季は三塁の定位置をマギーに奪われ、先発はわずか4試合にとどまる。

 また現在1軍は外国人選手4枠のうち3枠を投手が占め、助っ人野手はマギーのみ。昨季二塁で最多71試合先発のクルーズは、もっか2軍で飼い殺し状態だ。代わりに開幕からレギュラーを張る中井はこの日、3回に痛恨の適時失策。打っても無安打に終わり、「打てない、守れないじゃ話にならない。チームに申し訳ない」と唇をかんだ。

 打者の評価指標のひとつ、OPS(=出塁率+長打率)で中井は・601。昨季クルーズは同・690と上回り、守備も安定感を誇った。今季イースタン・リーグでも1位タイの6本塁打と、別格の打力を示している。

 マギーはOPS・950と単体で見れば文句のつけようがない活躍。だがマギーを使うために、村田とクルーズの2人が打線から消えたのも事実で、単純な足し算にならないのが痛いところだ。

 さらに日本ハムからFAで補強した陽岱鋼の出遅れ、実績のある長野の絶不調などもあり、ここまで巨人は1試合平均3・51得点とリーグ5位の貧打だ。同5・18得点の広島、同4・35得点の阪神と比べると大きく見劣りする。

 貧打とされた昨季でさえ1試合平均3・63得点だったから、打線の状態はさらに深刻だ。打ち合いで勝てなければ、強力打線を擁する上位球団に対抗できない。 (笹森倫)

最終更新:5/16(火) 16:56

夕刊フジ