ここから本文です

サラリーマン目線の広告に共感 「労働時間削減、結局現場にムチャぶりですか?」 サイボウズに狙いを聞く

withnews 5/17(水) 7:00配信

 「ノー残業、楽勝! 予算達成しなくていいならね」「労働時間削減、結局現場にムチャぶりですか?」――。何かと業務の効率化を求められる会社員の気持ちを代弁したかのような広告が、ネット上で話題になっています。どのような狙いで制作されたのか? 担当者に話を聞きました。

【写真】他の広告はこちら。全4種類を紹介。「結果出せおじさんと、早く帰れおじさん…ふぅ…(ため息)」

全4種類

 腕組みして、少し不機嫌そうな表情の女性。このモノクロ画像の上には、こんな文言が書かれています。

 「ノー残業、楽勝! 予算達成しなくていいならね。」

 同じような広告は他にも3枚あり、それぞれ書かれている文言が異なります。

 「結果出せおじさんと、早く帰れおじさん…ふぅ…(ため息)」

 「労働時間削減、結局現場にムチャぶりですか?」

 「さようなら深夜残業。こんにちは早朝出勤。(苦笑)」

広告を制作したのは

 長時間労働などが問題になるなか、上司からの指令に対する部下の思いを代弁したような、これらのセリフ。

 ツイッター上では「最高の広告」「うちの会社の上層部に見せたいな」といったコメントが寄せられています。

 この広告を制作したのは、グループウェアの開発や販売などを手がけるサイボウズです。

 4つの広告には、それぞれ「ルールだけでなく、ツールで新しい働き方を」と書かれています。

 業種や職種を問わず、日々の業務を効率化を実現するシステムを簡単に作成できる同社の商品「kintone(キントーン)」の広告のようです。

 どういった経緯でこの広告を作成したのか? サイボウズの広報担当者に話を聞きました。

担当者に聞きました

 ――広告は全部で何種類あるのでしょうか

 「話題になっているグレーのクリエイティブは4種類あります。こちらとは別に『(キントーンを使って業務効率化を実現できれば)業務時間を月マイナス◯◯時間できるんじゃない?』といった、提案型の黄色いクリエイティブも4種類あります」

 ――いつから、どこで公開していますか

 「5月8日から5月21日まで、東京駅、品川駅、新橋駅の3カ所です」

 ――広告で伝えたかったメッセージは

 「働き方改革の流れで、業務量や働き方は変えていないのに、労働時間を削減するための強制的なルールだけを強いられている現場の、ちょっと言いづらい声を代弁しました」

 ――作る上で工夫した点や苦労した点を教えてください

 「昨年は『長時間労働をなんとかしたいなら/長時間労働は諸悪の根源』というメッセージで長時間労働に物申す形で広告を出したのですが、今年はもう一歩踏み込んで、長時間労働を解決するためには、『ルールだけでなく、ツールで新しい働き方を』と具体的なメッセージを提示できるよう工夫しました」

 ――システムを採用する立場の人というよりは、現場の意見を広告化したように思えますが

 「kintoneは、システム担当者でなくても、現場の人がノンプログラミングで業務システムを作ることができるサービスです。まずは、現場の声を代弁し、さらに、解決策をご提案することで『会社や制度のせいにするだけでなくて、自分たち現場で働き方を変えられるんだ』と思ってほしい、という狙いがありました」

 ――話題になったことについては

 「『ルールだけでなく、ツールで新しい働き方を』を実現してほしい、『会社や制度のせいにするだけでなくて、自分たち現場で働き方を変えられるんだ』と思ってほしい、という思いで広告を作成しました。この思いが少しでも多くの方に届けば良いなと思っております」

最終更新:5/17(水) 7:00

withnews