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メンバー全員が本物の牧師さんのロックバンド「牧師ROCKS」 ライブ会場には懺悔を聞いてもらえる「懺悔室ブース」も

5/16(火) 9:25配信

ねとらぼ

 ロックバンド「牧師ROCKS」。彼らはそのバンド名の通り、なんとメンバー全員が本物の牧師なのだそう。5月18日に4周年記念ライブも控えています。一体どんなライブをしているのか。どのようにして結成されたのか。話を聞いてみました。

【その正体は牧師さん】

 訪れたのは、東京都内にある日本福音ルーテル教会。こちらで、「牧師ROCKS」のメンバーの1人が牧師として働いているそうです。

●牧師ROCKSはどのように誕生した?

―― 牧師さんがロックをしているというのは、かなり異色だと思いますが、どのようにバンドが結成されたんですか?

関野さん(以下、関野) みんなもともとロックが好きで、牧師になる前から4人でバンドをやっていたんです。4人中3人は、プロのバンドマンを目指していました。牧師になるという時点でみんな音楽の道をいったん辞めたのですが、あるタイミングでもう一度スイッチ入っちゃって。やっぱり、同時期に牧師4人がロックをやれるなんて奇跡なので。

―― 『牧師ROCKS』として活動をはじめたきっかけは?

関野 教会のとあるイベントに出てくれないと誘われて、「じゃあやろうか」ということになりました。一回きりで続くとは思ってなかったんですけど、実際にやってみたら子どもから90歳のおばあちゃんまでライブに来てくれて、これは続けないと、と。

―― 90歳のおばあちゃんがライブハウスに!?

関野 はい、以前のライブでは「冥土の土産にライブに来た」と言われました。でも、「キリスト教に冥土はねえぜ」とお答えしておきました(笑)。毎回ライブには、幅広い年代の人に来ていただいてます。

―― 5月18日のライブに向けて、練習など真っ最中ですよね?

関野 実は今バンドのメンバーの住んでいるところが、山梨県、九州、埼玉、東京とバラバラなんですね。なので、練習はライブ前に集まって、集中的にやります。ライブ当日にお葬式が入ってしまい、急きょメンバーが来れなくなってしまった事もあります。

―― それは牧師さんならではの理由ですね。

関野 そのときは、「教会の人が亡くなったから、今日は1人抜けて3人でやります」と、ライブをしました。僕も去年、九州でライブをした時に、その前日の夜中に教会の人が亡くなったので、朝一の飛行機で九州から東京へ戻りました。そこから葬儀の準備をして、その日の夜にまた九州へ飛行機で戻ってライブを。

―― 来週のライブでもどうなるか、直前までドキドキしますね。

関野 死にそうだから、牧師さん来てくれ、看とってくれ、っていう連絡は結構あるんです。そしたら絶対行くので、その人が最後を迎える時まで。そればっかりは、牧師をやっている以上、一番の優先事項なので。メンバーが半分(2人)いればライブはやります。チケットを買ってくれた皆さんには申し訳ないですけど、みんなそれが牧師ROCKSだって分かってくれているので。命がかかっていることですし。

―― そういう意味では、本当の意味で命がかかった「ライブ」ですね。

関野 万が一、牧師ROCKSが武道館でライブが決まってても、きっと今死にそうな人がいるって聞いたら、メンバー行くんじゃないですかね。それでライブを取るんだったら、牧師ROCKS辞めた方がいいと思うし、偽者になっちゃうので。

―― よくミュージシャンの方が、「曲が降りてきた」みたいなことを言うことがあるんですけど、牧師さんの場合は、神様から曲を授かるみたいなことがあったりするんですか?

関野 それはないですねえ(笑)。曲を作るときは、普通のバンドマンと同じくスタジオで、ああだこうだと言いながら、曲を作ったりしてます。僕たちは牧師でもありますが、キリスト教を布教しようとはまったく思っていないんですよね。ただロックバンドとしてあろうとしているだけで。

―― 曲にはどんなメッセージが込められているんですか?

関野 曲に込めている思いはいろいろですけど、俺たちだってドロドロで、汚れて這いつくばってやってるよって、そんなことが伝えられたら、「牧師さんだってそうなんだ」と感じてもらえるんじゃないかと思ってます。「清く正しく生きましょう」とか言われても、みんなできないし、僕たちもできませんから(笑)。

―― 今後の目標は?

関野 できるだけ、教会でなく一般社会の中でライブをやりたいです。病院や大学、刑務所などでやってくれと言われたらやりたいですし、最近では大学に呼ばれてライブをすることもあります。あと、なんかミスマッチなところでもやったりしたいですね。政治家のパーティーなどでも(笑)。

―― 来週のライブに向けて、皆さんへのメッセージをお願いします。

関野 来てくれた皆さんの魂を貫くような曲とメッセージを届けたいと思います。一緒に地獄に落ちるのも良し、一緒に天国に行くのも良し、僕たちの熱いライブで、お客さんに少しでも「救われた」と感じてもらいたいです!

●ライブ会場には「懺悔室ブース」も設置

 インタビューの後には、せっかくの機会なので懺悔(ざんげ)を体験させてもらいました。懺悔をするのは初めてだったのですが、ささいなことながらなかなか人には言えないことをしっかり聞いてもらって、丸ごと許してもらえる感じがしたので、終わった後には少し気持ちが軽くなったような気がしました。5月18日に行われる牧師ROCKSのライブ会場でも「懺悔室ブース」が設置され、誰でも懺悔を体験することができるそうです。

 会場では、人気のTシャツやリストバンドも販売しています。全く宗教的な勧誘はなく、「純粋にライブを楽しんでもらいたい」と関野さんも話していました。5月18日のライブでは、牧師ROCKSメンバーとベリーダンサーの共演もあるそうなので、そちらも見逃せません。

最終更新:5/16(火) 9:25
ねとらぼ