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普及に期待の電気トラック、日本初の専用充電ステーションが川崎市に

5/16(火) 12:25配信

スマートジャパン

 三菱ふそうトラック・バス(以下、三菱ふそう)は川崎市にある川崎工場内に、日本では初となる電気トラック用の急速充電ステーションを開設した。同社は2017年9月から小型の電気トラック「eCanter」の量産開始を予定しており、それに先駆けて自社工場に急速充電器を導入した。

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 「EV Power Charger」と呼ぶ急速充電器を合計8基導入した。充電器の種類は日本で広まっている「CHAdeMO」方式のタイプを7基、CHAdeMOと欧州を中心に利用されている「COMBO」方式を併用できるものを1基設置している。これらの充電器を一般の電気トラックや電気自動車(EV)のドライバーが24時間、利用できるようにする。

 現在、日本国内にはEV向け急速充電設備が、約7000カ所に設置されているが、その多くは、乗用車向けだ。駐車スペースが狭いため、車体が大きいトラックには向いていない。そこで電気トラック分野のトップランナーを目指す三菱ふそうは、電気トラックの普及に欠かせない充電インフラを率先して整備することを決めた。

 充電スペースは2カ所に分かれており、小型トラック4台が、駐車して充電できるという。同社では、今秋の「eCanter」量産・販売開始以降、同車の購入者には、今回の急速充電施設を無料で活用できるようにする予定。

 川崎工場では屋上に出力680kWの太陽光発電システムを搭載しており、工場内で自家消費を行っている。そのため、太陽光発電が行える晴天時であれば、電気トラックに再生可能エネルギーによる電力を充電することも可能だ。

荷物量に合わせてバッテリー搭載量を変更できる「eCanter」

 三菱ふそうによると、現在、市街地の配送に使われるトラックのうち約80%に小型トラックが利用されているという。世界的に地球温暖化防止に向けた環境規制が強まる中で、商用車として多く利用される小型トラックをゼロ・エミッション化できれば、大きなメリットが見込める。三菱ふそうが2017年9月から販売するeCanterはこうしたニーズの開拓を狙ったものだ。

 eCanterの航続距離は100km以上を予定している。日本の場合、都市部で使用される小型トラックの80%の1日における平均走行距離は50km程度としており、1日分の走行距離はまかなえるという計算だ。

 特徴的なのがバッテリーをモジュール化している点だ。積載量に応じて、バッテリーパックの搭載数を3~5個の間で選択できるようにする。5個全てを搭載した場合の車両総重量は7.5tクラスに相当し、100km走行できる。充電に必要な時間は200Vの充電器で約7時間、今回川崎工場内に設置したような急速充電器であれば1時間弱程度になるとしている。まずは日本、米国、欧州で展開する予定だ。

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