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テザックワイヤロープ、米国にメンテナンス拠点 CS向上へ迅速なサービス提供

SankeiBiz 5/17(水) 8:15配信

 神戸製鋼グループのテザックワイヤロープは、同社として海外で初めてとなるエレベーター用ロープのメンテナンスサービス拠点を米国に新設する。ニューヨークなどで建築が進む超高層ビル群のエレベーター向けに多数のロープが納入されたためで、これを契機として維持管理体制を強化。CS(顧客満足度)向上を図り知名度を高めることによって、既存の高層ビルへも受注活動につなげる計画だ。

 米国の超高層ビルに使用されるエレベーターワイヤは従来、欧州メーカーが圧倒的な強みを発揮していた。こうした中、ニューヨークの再開発地域などに建つ新築物件は性能の高さが認められ、「思った以上に売れた」(販売を手がけるテザック神鋼ワイヤロープの福田公登志取締役)という。

 ワイヤは取り換え需要が急に発生することがある。日本から部品を送っていては間に合わず、結果としてCSの低下につながりかねない。このため加工設備を備えた拠点を新設することによって、迅速なサービスを提供する。開設エリアや時期はこれから詰める。

 ニューヨークなどには一定の築年数が経過した超高層ビルが多くあり、これから本格的な交換需要が見込まれている。このため米国拠点を足がかりとして、欧州勢との受注競争に本格的に乗り出す。

 国内ワイヤロープ全体の市場規模は1990年に比べて半減したが、20年の東京五輪に向けた再開発ラッシュが追い風となり、超高層ビルのエレベーター向け需要は堅調に推移している。

 テザックワイヤロープは、エレベーターロープ分野で国内シェアトップ。超高層ビル向けは揺れを抑え、高速に対応できる品質が求められる。同社の製品は品質を武器に東京スカイツリーをはじめとした著名な建築物に採用されてきた。特に稼働率が高い商業施設などは3~5年で交換サイクルが到来するため、今後はメンテナンスに力を入れていく。

 海外でも世界最高層ビル(828メートル)「ブルジュハリファ」(アラブ首長国連邦ドバイ)の取り換え用エレベーターロープを昨年納入するなど、高い評価を得ている。新興国を中心に超高層ビルの建設ラッシュが見込まれることから、「均一な品質の保証」(テザックワイヤロープの森野徹常務)を売り物として、攻勢をかける考えだ。

最終更新:5/17(水) 8:15

SankeiBiz