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伊藤五百亀氏の福徳観音像の巨大な石膏原型初公開 西条「彫刻素材展」

産経新聞 5/16(火) 7:55配信

 愛媛県西条市出身の彫刻家、伊藤五百亀氏(1918-1992年)の作品を通して、彫刻の制作過程を知ってもらおうと、「彫刻素材展」が同市明屋敷の五百亀記念館で開かれ、鹿児島県いちき串木野市にある「福徳観音像」の石膏(せっこう)原型が初公開されて話題になっている。入場無料で9月24日まで。

 ブロンズ像などはまず、粘土で制作し、それをかたどりして石膏や合成樹脂で原型を作る。これをもとに鋳型を作り、金属やプラスチックなどで鋳造する。原型は1点しかなく、作品のディテールがよく分かる貴重な資料。素材展では、完成作品とその原型など約30点を展示し、パネルで制作過程を説明している。

 福徳観音像の石膏原型は高さ270センチの大作。平成27年に所有者の三井串木野鉱山から寄贈された。伊藤氏が活発に創作していた昭和49年の作品で、伊藤作品独特の穏やかな表情とともに、制作に投じられた作者の巨大なエネルギーを感じられる-と注目されている。また、少女像「ポシェット」は、珍しい粘土の習作も展示してある。

最終更新:5/16(火) 7:55

産経新聞