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「こごみ」の知名度アップ目指せ 料理方法などのパンフ配布 和歌山

産経新聞 5/16(火) 7:55配信

 春の山菜「こごみ」の魅力をPRしようと、県海草振興局や紀美野町などは、料理方法や豊富な栄養について紹介したパンフレットを作製した。今年の旬はすでに終盤だが、JAながみねの「とれたて広場」(海南市重根西)で配布し、知名度アップを目指すという。

 「こごみ」はワラビやゼンマイの仲間。和名はクサソテツで、新芽がくるくると巻いている。シャキシャキした食感や、ほのかな甘みとぬめりが特徴。ポリフェノールやミネラルが豊富なことから健康食材としても注目されている。

 主産地は東北だが、県内でも、かつらぎ町や紀美野町などで自生している。半日陰を好むため、日当たりや水はけの悪い山間地の休耕田を活用する糸口としても、期待が寄せられているという。

 JAながみねによると、育てるのも簡単で、繁殖力が強いため、毎年継続して収穫できる。紀美野町では平成26年以降、町内の農家延べ約150人にこごみの苗を無料配布するなど、生産者の拡大に向けて取り組んできたが、知名度の低さが課題。出荷しているのは数軒にとどまっている。

 こうした背景から、県海草振興局や紀美野町、JAなどでつくる「紀美野こごみ応援隊」は、こごみの魅力をPRしたパンフレットを作製。こごみの特徴を紹介したり料理方法を提案したりしたもので、山菜を扱い慣れている50歳以上の女性向けと、若い世代向けの2種類を用意した。下処理が不要なうえ、味の個性が強すぎないため、天ぷらや炊き込みご飯、パスタやピザなどさまざまな料理に合うことなどをアピールした。

 今年初めてこごみを出荷したという同町小西の大家啓延さん(61)は「栽培の手入れは簡単だが、私自身も食べ方はずっと知らなかった。これから多くの人に親しまれるようになってほしい」と話していた。

最終更新:5/16(火) 7:55

産経新聞