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コーヒー豆生産、5年で7倍へ フィリピン、輸出国へ転換目指す

SankeiBiz 5/17(水) 8:15配信

 フィリピンは、官民協同でコーヒー産業の振興を図る。同国のロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、2017~22年の5年間でコーヒー豆の生産量を7倍にする目標などを盛り込んだ「フィリピン・コーヒー・ロードマップ(行程表)」に署名した。現地経済紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 このロードマップは、フィリピン農業省が中心となり5年をかけて策定した。政府からは貿易産業省、民間からはスイス食品大手ネスレの子会社ネスレ・フィリピンズなども参加し、産業振興を図る。サプライチェーン(供給網)の空白を埋め、生産性の向上により競争力を高めるのが目的だ。

 フィリピンは、国内のコーヒー需要が高まる一方で、生産量は低迷している。政府の統計によると、ここ数年のコーヒー豆生産量は年平均3万7000トンで、この10年間では同3.5%ずつ減少した。反対に輸入量は急増し、07年の7万トンから14年には14万トンと倍になった。

 12年の生産品種の内訳は、インスタントコーヒーなどの原料となるロブスタ種が72%、高級種とされるアラビカ種が21%だった。このほかに希少種のエクセルサ種が6.4%、リベリカ種が0.6%となっている。

 ロードマップでは、22年までに1万平方メートル当たりの生産量を0.33トンから1トンに増やすなどして年間生産量を21万5000トンに引き上げるとした。これによって自給率は41.6%から160.2%に高まり、輸入国から輸出国への転換を果たすとしている。

 また、官民の代表が参加するフィリピン・コーヒー委員会を新たに設置し、ロードマップの効率的な進行を監督する。包括的なロードマップが策定されたのは、コーヒー産業では今回が初めてという。

 同委員会への参加が決定しているネスレ・フィリピンズは「ネスレが目指す農家の生活向上につながる」と意欲をみせた。(シンガポール支局)

最終更新:5/17(水) 8:15

SankeiBiz