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京アニ、一番の強みは「作品に対する誠実さ」 『映画「聲の形」』スタッフ受賞に喜び - 第26回日本映画批評家大賞

シネマトゥデイ 5/16(火) 22:32配信

 昨年9月に公開され、興収23億円を記録したアニメ映画『映画「聲の形」』が第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門で作品賞を獲得、同作のキャラクターデザインを担当した京都アニメーションの西屋太志氏が喜びを明かした。

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 西屋氏は「大変光栄に思っています」と晴れやかな顔を見せると、「非常に魅力のある原作をいかに映像化していくかということで、山田尚子監督をはじめ、スタッフ全員で一丸となって、作品に取り組みました。当社の一番の強みは、作品に対する誠実さ、寄り添って作品を作っていくこと、チームワークだと思っています」と誇らしげにコメント。

 さらに「監督が思い描いている映像を、自分たちスタッフ全員で支えて、その方向に向かって、一カット一カット積み重ねて、作品を作ってまいりました」と続けると、「本作が、本当に多くの方に観ていただけたこと、受け入れていただけたことを幸せに感じています。これからもこの賞を受けて、しっかりと誠実に、皆さんに喜んでいただける作品作りを目指して進んでいきたいと思います」と決意を語った。

 選考委員を務めたアニメ評論家の氷川竜介氏は「聴覚障害、いじめという、映画で扱うにはデリケートな題材。それを非常に繊細な話作り、絵作り、美術、撮影が一丸となって、アニメーションじゃないとできないような、非常に心に響くような、表現を積み重ねました」と選考理由を切り出すと、「しかも、聴覚障害者という題材を扱いながらも、誰にでも起きるような、人と人との分かり合えない痛み、そしてそれを乗り越える時の青春の友情、そういったものをビビッドに、見事に描き出しました。この作品は、京都アニメーション、スタッフ一同の総合力が結晶された作品で、まさに作品賞にふさわしい」と京都アニメーションの功績を称えていた。

 1991年に設立された本賞は、映画評論家の故・水野晴郎さんが、故・淀川長治さん、故・小森和子さんら評論家仲間に呼び掛けて始まった賞で、今年で26回目を迎える映画賞。実写部門とは別に、アニメーション部門も設置されており、今年は作品賞を『映画「聲の形」』が、監督賞を『君の名は。』の新海誠監督が受賞している。(取材・文:壬生智裕)

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最終更新:5/16(火) 23:00

シネマトゥデイ