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J1アルビ・呂比須新監督、立て直しに意欲 「自信とDNA取り戻す」

産経新聞 5/16(火) 7:55配信

 サッカーJ1・アルビレックス新潟の新監督に就任した元日本代表FWの呂比須ワグナー氏(48)は15日、聖籠町のクラブハウスで記者会見に臨み、リーグ戦最下位の18位に転落した危機的状況からの脱却に強い意欲をみせた。システムを変更し、堅い守備からカウンターを狙うアルビの「DNAを取り戻す」と強調。選手の補強はせず、現在の戦力で上位を目指す考えを明らかにした。(松崎翼)

 ◆「意見交わし信頼築く」

 14日の浦和レッズ戦で1-6と大敗を喫したアルビは、第11節を終えた今季のリーグ戦で1勝2分け8敗(勝ち点5)と低迷。2季連続でシーズン中の監督交代に追い込まれ、14日に呂比須氏と契約を交わした。

 会見で呂比須氏は「選手に自信を持ってもらうのが大事。意見を交わして信頼関係を築いていく」とした上で、起用法に関し「練習を頑張り、指示を理解できる選手を使う」と話した。

 14日の浦和戦を視察した呂比須氏は「さみしい部分があった。昔のアルビは守りが堅くなかなか点が入らず、カウンター攻撃が速く危なかった。そのDNAを取り戻す」と、チームの立て直しを誓った。

 その上で「カバリングなどディフェンスの基本を考え直す必要がある」と、守備面の強化を重視する姿勢をみせた。「若くポテンシャルがある選手がいる今の戦力で、結果が出るようベストを尽くす」とした。

 また、ホームのデンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)で昨夏から勝ち星がないことを指摘し「ホームゲームでは絶対に負けないようにしたい」と述べ、声援を送り続けるサポーターに勝利をプレゼントしたいと強調。J1残留には勝ち点38か39が必要になるとの見方を示した上で「J2に落ちないように結果を出す」と約束した。

 ◆初陣は20日のホーム戦

 就任前まで母国のブラジルで指導を続けていた呂比須氏は「新しいチャンスをもらえ、とても光栄」と笑顔を見せ、新たなチームづくりに意欲を燃やした。

 コーチに就いた元FC東京のサンドロ・ローザ氏(43)は「新潟を強くするために来た」と語り、アルビの中野幸夫社長(61)は「新しい方向性を作るために(2人を)呼んだ。全面的にサポートしたい」と、呂比須氏らの手腕に期待を寄せた。

 呂比須氏は、ホームの同スタジアムで20日に行われる北海道コンサドーレ札幌戦で初陣を迎える。

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 呂比須ワグナー氏の記者会見での主な一問一答は次の通り。

 --就任を決めた理由は

 「チャンスを与えてくれたのが大きい。ずっと日本で続けたかったが指導者としてチャンスがなかった。地球の反対側にいた僕を思い出してくれ、うれしい」

 --浦和戦での問題点は

 「集中力だ。何回も同じ(失点)パターンがあったので、同じミスをしないよう力を合わせたい」

 --目指すスタイルは

 「ミスをした瞬間に切り替えることが一番大切。パスを回しながら攻めていく。積極的にゴールを狙う選手を使い、システムもいろいろ試したい」

 --目標は

 「ジャンケンにも負けたくないほどの負けず嫌い。一戦一戦大事にし上位を目指す。(残留に必要な)38か39の勝ち点は簡単ではないが、J1を続けたい。特に次戦のホームは絶対負けないようにしたい」

 --サポーターへのメッセージは

 「ブラジルでは負けるとブーイングが普通だが(14日の)浦和戦であんなにやられても、一生懸命応援する姿は見たことがない。感動した。これからも応援してほしい。チームのために一生懸命頑張ることは約束できる」

最終更新:5/16(火) 7:55

産経新聞