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赤れんが工場を特別公開=埼玉県深谷市〔地域〕

時事通信 5/16(火) 10:03配信

 東京駅など数々の名建築に使われた赤れんがを生産した埼玉県深谷市の「日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設」が、ゴールデンウイーク期間中(4月29~5月7日)に特別公開された。れんがを作った「ホフマン輪窯6号窯」の110周年を記念し、通常は土日限定の見学日を拡大。約1200人の来場者でにぎわった。

 日本煉瓦製造株式会社は、明治政府が計画した洋風建築の官庁街を建設するため、れんがを大量供給する民営工場として1887年に渋沢栄一らが中心となって設立された。

 国の重要文化財にも指定されている6号窯は1907年に造られ、長さ56.5メートル、幅20メートル、高さ3.3メートル。内部は楕円(だえん)形のドーナツ型の部屋となっており、現存するホフマン輪窯としては国内最大規模。68年の操業中止まで関東大震災や戦時中を除き、月産約65万個のれんがを24時間休みなく焼き続けた。

 れんがは東京の法務省旧本館や迎賓館、日銀本店本館などにも使用された。千葉県柏市から訪れた主婦の沢典子さんは「昔、この施設で生産された多くのれんがが、普段目にしている東京駅をはじめ各地で使われていることがとても感慨深い」と話した。

 市教育委員会は「多くの近代建築に使われたれんがが、深谷で造られたロマンと雰囲気を肌で感じてほしい。将来は常時公開できるように準備を進めている」(文化振興課)と話している。 

最終更新:5/16(火) 11:34

時事通信