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<岩泉乳業>日本3大鍾乳洞「竜泉洞」湧き水で美容液開発

毎日新聞 5/16(火) 12:35配信

 昨年8月末の台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町の第三セクター「岩泉乳業」は、ジェル美容液「竜泉洞の潤いジェル」を15日に発売した。昨年6月から販売している化粧水に続く、スキンケアシリーズの第2弾。8月には工場が再開予定で、乳製品とともに町の新たなブランドになりそうだ。【藤井朋子】

 11日に盛岡市内で記者会見した山下欽也社長は「長く愛される商品になってほしい」と期待を込めた。岩泉乳業は近くの小本川が氾濫し、本社工場を含む三つの工場すべてが被災。町の特産品である「岩泉ヨーグルト」も製造中止に追い込まれた。

 現在、2階が無事だった本社工場は改修工事中で、第2・第3工場は解体し、統合して新設する。8月中には完成する見込みだ。ヨーグルトも10月初旬までの販売再開を目指している。

 ジェル美容液は、日本3大鍾乳洞の一つ「竜泉洞」の湧き水に保湿成分のコラーゲンとセラミドを配合している。みずみずしい感触で、肌なじみが良い。容器は「ドラゴンブルー」と形容される湖水の神秘的な色をイメージした。

 化粧水と同様で、医療機器の研究開発などを手掛ける「日本ゼトック」(東京都新宿区)に原料の水を提供して、共同開発した。もともと、同社が東日本大震災の復興を応援しようと、化粧水の開発に至ったという。台風の襲来後、岩泉乳業の雇用を支えたのが、この化粧水。「化粧水を買って応援しよう」という動きもあり、これまで6万本を出荷。従業員約50人の継続雇用を下支えした。

 ジェル美容液は140グラム入って、価格は税抜き2000円。県内の県産品を扱う店や道の駅、岩泉乳業のホームページなどから購入できる。

最終更新:5/16(火) 13:22

毎日新聞