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左遷、ナベツネ論争、Bリーグ… 川淵三郎氏が語る半生

朝日新聞デジタル 5/16(火) 16:58配信

 プロバスケットボールのBリーグは現在、初代王者を決めるB1チャンピオンシップが行われている。初年度、B1のレギュラーシーズン全試合の入場者数は約150万人で、昨季の旧リーグの合計より50%増。順調な滑り出しに、Bリーグ創設に尽力した川淵三郎氏(80)は「1億円プレーヤーが出れば、多くの子どもがバスケットをやりたくなるよね」と話す。

【写真】日本サッカーミュージアムで、ベスト16に進出した2002年ワールドカップ日本代表選手たちのマネキンと、円陣を組む川淵三郎氏

 サッカーJリーグを立ち上げた実績を買われ、日本リーグの流れをくむNBLと完全プロ化を目指したbjリーグの分裂解消へ、改革チームのチェアマンになったのが2015年。

 「みんなの意見を聞いたって、10年間合併できなかったのが折り合うわけがない」とトップダウンを敢行。両リーグの代表者会議で「5千人収容のホームアリーナで8割の試合をする」という新リーグの参加条件を示した。「『サッカーごときから来て、素人が』という反応。『俺はバスケットは素人だけど、経営はプロだ。今の体たらくは何だ!』とガッと言ったわけ」と振り返る。

 サッカー日本代表として64年東京五輪に出場。古河電工監督、日本代表監督を歴任し、93年に開幕したJリーグで初代チェアマンに。02~08年は日本サッカー協会会長も務めた。現在は、同協会最高顧問。

 今年3月に朝日新聞夕刊で連載したインタビュー記事「人生の贈りもの わたしの半生」では、演劇に熱中した子ども時代、サラリーマン時代の「左遷」、Jリーグ運営の裏話などを語った。プロ野球を反面教師としたJリーグの地域密着の理念について「『空疎な理念』と僕を非難する渡辺恒雄さん(現・読売新聞グループ本社主筆)との論争があったから、理解された」と回想するなど、歯切れの良さは相変わらずだ。

 他競技からも声がかかる可能性はある。「ハンドボールとホッケーの組織改革の手助けはしている。プロ化があまりうまくいっていないバレーボールも何か力になれればいいなと思っている」と話している。(編集委員・中小路徹)

朝日新聞社

最終更新:5/16(火) 17:22

朝日新聞デジタル