ここから本文です

麻生派など3派、合流正式合意 都議選後に新派閥

産経新聞 5/16(火) 7:55配信

 自民党の麻生太郎副総理兼財務相と山東昭子元参院副議長、佐藤勉衆院議院運営委員長が15日夜、都内で会談し、各氏が率いる3派を解散した上で合流し、新しい派閥を結成することで正式に合意した。7月2日投開票の東京都議選後、速やかに合流することも確認した。新派閥は60人程度になる見通しで、額賀派(55人)を抜いて党内第2派閥に躍進する。会長には麻生氏が就任する。

 麻生、山東、佐藤各氏は合流の確認書に署名し、そろって記者会見に臨んだ。麻生氏は「きちんとした政策を立案できる政策集団として研鑽(けんさん)していかなければならない」と意気込みを語った。

 設立趣意書で、安倍晋三政権を支えながら「自民党内に新たな保守本流の受け皿」を作ると宣言。「ポスト安倍」候補や若手らの育成を目指すと明記した。山東氏が会長代行、佐藤氏が会長代理に就き、新派閥の名称などは協議する。

 麻生派(44人)は全員が参加する予定だが、山東派(11人)は一部議員が不参加の意向。佐藤氏が会長を務めるグループからは5人が加わる見通しだ。

 3派の合流は麻生派が主導した。麻生氏は党内で2大派閥が切磋琢磨(せっさたくま)することで政権を安定させる「2大派閥論」を提唱。第2派閥に躍進したことで「ポスト安倍」を見据え、影響力を拡大したい考えだ。

 新派閥は麻生派による事実上の吸収合併。麻生派の急速な勢力拡大で、党内の“派閥抗争”が激しくなれば麻生氏の理念とは逆に、党内基盤が不安定になる恐れもある。麻生氏が会見で「単なる数合わせじゃない」「党内でいたずらに対立をあおるつもりはない」と強調したのも、“やっかみ”を意識したためだ。

 新派閥は、最大派閥の細田派(96人)と30人以上の開きがあり、今後も拡大を目指す。8~9月に想定される内閣改造・党役員人事でどこまで主要ポストを獲得できるかが焦点になる。

 ただ、麻生派は谷垣禎一前幹事長が顧問の谷垣グループ(中核メンバー約10人)にも参加を呼び掛けたが、療養中の谷垣氏が難色を示し、全面合流は断念に追い込まれた。佐藤氏らが飛び出したことで、しこりも残した。

 麻生派は、かつて同じ派閥だった岸田派(45人)との合流も模索する。しかし岸田派は会長の岸田文雄外相を「ポスト安倍」候補としており、主導権を奪われることへの警戒感が強い。(小川真由美)

最終更新:5/16(火) 8:28

産経新聞