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民主から大統領批判噴出=機密暴露、ロシア疑惑深める―米

時事通信 5/16(火) 16:08配信

 【ワシントン時事】トランプ米大統領が同盟国から提供を受けた機密情報をロシアのラブロフ外相に暴露したとの報道を受け、民主党からは大統領への批判が噴出、共和党からも懸念の声が上がった。

 大統領とロシア政府の近さを改めて印象付ける内容でもあり、ロシアの米大統領選介入疑惑の解明を求める声が一層強まりそうだ。

 報道から一夜明けた16日朝、大統領はツイッターで「私は大統領としてテロや航空安全に関する事実をロシアと共有したかった。私にはそうする絶対的な権利がある」と反発した。ただ、「事実」に機密情報が含まれるかどうかは明言しなかった。

 機密情報は過激派組織「イスラム国」(IS)による航空機テロに関するものとされる。民主党上院トップのシューマー院内総務は声明を出し、「報道が真実なら非常に憂慮すべきだ」と表明。「機密を明かすのは極めて危険だ。情報収集している人々の命を危険にさらす」と強調した。その上で「大統領は全てを説明する義務がある」と指摘し、大統領に明確な説明を求めた。

 ペロシ下院院内総務も「(政府は)大統領がどれほどの打撃を与えたか議会に説明しなければならない」と要求。ブルメンタール上院議員は「ぞっとする。同盟国を裏切り、情報源を危険に陥らせ、ISとの戦いを妨害するものだ」と大統領を非難した。

 大統領は機密の重大性を理解しているのか懸念する声は共和党からも上がった。米メディアによると、マケイン上院軍事委員長は「動揺を覚える」と漏らし、コーカー上院外交委員長は「政権は悪循環に陥っている。規律の欠如に起因する混乱が厄介な状況をつくり出している」と分析した。

 大統領は9日にコミー前連邦捜査局(FBI)長官を解任し、ロシア疑惑の捜査妨害だと反発が強まっている最中だ。ラブロフ氏と会談したのは解任の翌日。しかも、会談には疑惑の中心人物の一人であるキスリャク駐米ロシア大使が同席しており、疑惑を一段と深める結果になっている。 

最終更新:5/16(火) 21:40

時事通信