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エルナンデス公開練習で具志堅会長が積極質問 相手トレーナー「スパイ?」

デイリースポーツ 5/16(火) 15:31配信

 「ボクシングトリプル世界戦・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 王者フアン・エルナンデス(メキシコ)が16日、都内のジムで公開練習を行った。同級1位の挑戦者、比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)の具志堅用高会長も視察に訪れ、記者会見で質問し、練習ではスパーリングを要求するなど、公開練習を「具志堅劇場」に変えてしまった。

 練習前に行われた記者会見で、報道陣の質問がほぼ終わりかけたころ、最前列に陣取った具志堅会長が「一ついいですか?」と手を上げた。「ダウンしたことがあるか、聞いてみて」と質問した。エルナンデスは「軽いダウンもない」と返答した。

 うなずいた具志堅会長はさらに二の矢を放った。「もう一つ、うそでもいいけど、今体重いくらぐらいオーバーしている?」。これにはエルナンデスも苦笑いしながら「問題ないとしか言えない」と返した。「ああそう」と具志堅会長が鋭い視線を向けると「2キロあるかないか」と具体的な数字を答えた。

 この質問者が比嘉のジムの会長と知ったエルナンデスのトレーナーで、元WBC世界ミニマム級王者のイサック・ブストス氏は「スパイに来たんですか?」と一言。具志堅会長が「練習を見に来たんだ」と応じるとブストス氏は「ヨウコソ」と日本語であいさつ。一瞬、キョトンとした具志堅会長だったが「用高、ようこそ!」ととっさに返して会見場を爆笑で包んだ。

 練習では軽くミットを打ち、ロープを跳んで終了。わずか15分で帰り支度を始めたエルナンデス陣営を見た具志堅会長は「スパーリングやらないの?1ラウンドでもいいからやってよ。それを見に来たんだから」と強引にリクエストだ。

 驚いた様子のエルナンデス陣営は「スパーリングはメキシコでやってきたのでやらない」の一点張り。結局、リクエストはかなわず引き揚げる相手陣営に、最後まで残念そうだった。

 スパーリングのこだわりを聞かれた具志堅会長は「パンチの速さを見たかっただけ。シャドーで大体分かるけど。スーパーフライだけど、スピードは去年(江藤)光喜が挑戦した(カルロス)クアドラスの方が上。大吾がいつものボクシングすればKOできるよ」と、消化不良の視察の中にも収穫を得たようだ。

最終更新:5/16(火) 17:53

デイリースポーツ