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旧bj勢全滅…でも旧NBL勢相手に奮戦 BリーグCS

朝日新聞デジタル 5/16(火) 19:53配信

 バスケットの初代Bリーグ王者を決めるチャンピオンシップ(CS)が始まった。13、14日には準々決勝4カードが行われたが、三遠(中地区2位)はA東京(東地区2位)に、琉球(西地区2位)は三河(西地区1位)にそれぞれ2連敗。これで、旧bjリーグ勢が姿を消し、準決勝の顔ぶれは、昨季のNBLの4強と同じになった。

【写真】三河との準々決勝第2戦でチーム最多15得点を挙げた琉球の主将岸本

 開幕前から2リーグ間の競技力の差は懸念されてきた。ただ、旧bj勢が旧NBLの強豪と互角に戦った試合も多く、集客面でも旧bj勢はリーグを牽引(けんいん)、存在感を十分に示したシーズンだった。

 三遠は14日の準々決勝第2戦で、A東京を第3クオーター(Q)途中までリード。NBA(米プロバスケットボール協会)で通算391試合に出場し、今季途中加入したチルドレスが20得点を挙げるなど健闘したが、最後は74―83で力尽きた。

 日本代表にも選ばれている身長206センチのセンター・太田敦也は「旧bjリーグのチームですし、下馬評は低かったと思うんですけれど、その中で中地区2位でCSに進めたことは相当に自信を持っていいと思う」。日大から三遠の前身のオーエスジーに加入し、10季目の太田。「来季は地区優勝し、CS優勝を狙っていきたい」と話した。

 昨季のbjリーグ王者で最多4度の優勝を誇る琉球は、同じく旧bjの大阪と西地区2位を激しく争い、最終節の直接対決で2連勝し、土壇場でCS出場権をもぎ取った。同地区1位の三河との準々決勝は、第1戦が4点差、第2戦も6点差といずれも接戦の末の惜敗だった。

 bjリーグはプロ化をめぐる対立で、新潟などがNBLの前身のJBLを脱退し、2005年に始まった。10年まで所属選手は協会登録できず、日本代表への道を閉ざされたため、大卒の有力選手のほとんどはbjを進路に選ばなかった。大企業の実業団とは資金力にも大きな差があり、2リーグの間の実力差は否めなかった。

 昨年9月、東京・代々木競技場で行われたBリーグ開幕戦は、トヨタ自動車を母体とするA東京と琉球の競技環境の違いなどを前面に出し、「エリートvs雑草」というコピーが躍った。だが、ふたを開けてみれば、第1戦は琉球が最大15点差をつけられながらも第4Qに一時4点差に迫るなど善戦した。

 続いて各地で行われた開幕節でも、三遠は昨季のNBL覇者の川崎に2連勝の快挙。NBL勢とbj勢がぶつかったそれ以外の6カードでも、うち4試合は1勝1敗で、混戦を期待させる戦いぶりだった。シーズンを通じても滋賀が三河に3勝、秋田がA東京と千葉に各2勝するなど強豪を十分に苦しめた。

 集客面でも旧bj勢は手堅かった。1試合平均入場者数は1、2位こそ市民球団で旧NBLの千葉と栃木に譲ったが、3位以下は琉球、秋田、新潟、横浜と旧bj勢が続いた。エンターテインメント性と地域密着を追求してきたbjの理念は、Bリーグにも引き継がれている。

 一方で、年間勝率下位4チームでB1残留を争う「残留プレーオフ」に回ったチームはすべて旧bj勢というのも現実。経営基盤を安定させ、上位をうかがうにはまだ時間がかかりそうだ。

 大河正明チェアマンは10日の会見でレギュラーシーズンを振り返り、「bj勢の守備がアグレッシブになったのが印象的。NBL勢に対応するうちに底上げされてきた」と評価した。(伊木緑)

朝日新聞社

最終更新:5/16(火) 23:47

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