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十両安美錦が初日出す アキレス腱断裂から幕内復帰目指す

5/16(火) 16:04配信

デイリースポーツ

 「大相撲夏場所・3日目」(16日、両国国技館)

 元関脇で西十両8枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が朝乃山(23)=高砂=をはたき込みで下し、初日を出した。立ち合い、鋭く踏み込んでのど輪。押し返されたところを絶妙のタイミングで右に開き、相手を崩した。

 「思い切って当たって行こうと。立って起こそうと思った手を伸ばしていけばいいと思って。差すより我慢して押せばいいと。相手がバランスを崩してくれた」。まわしを取らすと、やっかいな相手を狙い通り封じた。

 昨年、夏場所の2日目に左アキレス鍵を断裂した。2場所休場し、同秋場所で十両に転落し5場所目になる。患部の状態も入念にケアし、徐々に稽古も積めるようになった。

 初日から連敗していたが「感覚は悪くなかったからね」と手応えはあった。何より精神面が前向きだ。「結びの一番と思って集中して取れた。朝青龍とか白鵬とか取ってるんだと思ってね。上でやってるんだと。そういう気持ちをつくっていかないと」と幕内の結びを思い出し、集中力を高めた。15歳下の朝乃山には「部屋が同じ(高砂)だから」と朝青龍を“仮想”した。

 「やれることをやればいい」と勝敗を考えずに、自分の相撲を取ることだけ考える。ただ歴代8位の1615回出場の大ベテランでも一つの白星が本当にうれしい。「一つ勝つとね。また一つと…。人間て欲のかたまりだからね。だから難しいんだよ」と話し、周囲を笑わせた。