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慢性的な資金不足か、違法な残土処分 信者の女性「とにかくお金が必要だった」

産経新聞 5/16(火) 15:07配信

 事件の舞台となった宗教法人「成田山不動院」の河内長野別院は、地元では目立たない存在で訪れる信者も少なく、慢性的な資金不足に陥っていたようだ。別院は、さまざまな手法で資金を獲得しようとした末、違法な残土処分に手を染めたとみられる。

 「あの山中に宗教施設があるなんて、事件が発覚するまで知らなかった。信仰している人なんて聞いたことがない」。土砂が流れ込んだ石川の近くに住む40代女性は語る。

 別院があるのは、高野山まで連なる山々を見渡せる絶壁。信者らによると、法人の実質的な本部は大阪府東大阪市にあり、韓国籍の女性がトップに立つ。著名な千葉県の成田山新勝寺とは無関係で、ある信者は「うちは独立系だから」とうそぶく。別院を訪れる参拝客は「数えるほど」(関係者)で、最近は資金繰りにも困っていたという。

 法人幹部によると、別院では信者や参拝客を増やそうと、ペット霊園を建設しようとしたが頓挫。敷地内に数百体の仏像を並べてちょうちんで彩り、にぎやかな雰囲気を演出したものの効果はなかった。最近は急増する訪日外国客を取り込もうと、座禅体験ができることをアピールし、1泊数千円で「民泊」を運営していたという。

 今回の事件では、経営者が信者だった「松尚建設」と結託。別院の敷地内で土砂を処分できる「残土券」を同業者に販売し、利益を得ようとしていたとみられる。信者の女性は「(別院には)とにかくお金が必要だった」と打ち明けた。

最終更新:5/16(火) 16:41

産経新聞