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宗教法人幹部ら6人逮捕、建設残土不法搬入疑い 大阪府警

産経新聞 5/16(火) 15:07配信

 大阪府河内長野市の宗教法人関連施設に運び込まれた土砂が河川に流れ込んだ事件で、大阪府警生活環境課は16日、無許可で土砂を搬入したなどとして、府砂防指定地管理条例違反などの疑いで、宗教法人「成田山不動院」(本部・大阪府東大阪市)幹部で僧侶、坂田義明容疑者(67)=兵庫県姫路市広峰=ら6人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、土砂を搬入した大阪市旭区の「松尚建設」前社長、松島尚矢(30)や父親で同社役員、募(つのる)(67)の両容疑者=いずれも旭区清水=ら。坂田容疑者は「募容疑者が許可を申請したと思っていた」と容疑を否認。募容疑者も一部否認しているが、尚矢容疑者ら2人は認めているという。

 土砂は建設現場などで出た残土とみられ、府警は施設の敷地内で不法に残土を処分し、利益を得ようとしていた疑いがあるとして実態解明を進める。

 逮捕容疑は昨年8~9月、河内長野市日野の同法人河内長野別院一帯の山林で、開発時に許可が必要な砂防指定地であるにもかかわらず、府の許可を得ず一帯約6600平方メートルの地形を変えた上、約4300平方メートルに土砂を埋め立てたとしている。

 府などによると、土砂は昨年7月以降に持ち込まれ、府が再三にわたり中止勧告したが、坂田容疑者らは無視。9月下旬に敷地内の崖付近に堆積していた土砂が崩れ、約200メートル下の1級河川・石川に流れ込んだ。府は法人や建設会社に土砂の撤去などを命じたが、復旧は一部にとどまっている。

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 ■「お布施380万円受け取った」 逮捕前の僧侶 一問一答

 坂田容疑者は別院の実質ナンバー2。逮捕前の取材に「土砂は崩れた参道を補修するために搬入した。信徒が経営する松尚建設に搬入を依頼した」などと説明していた。

 府警は昨年12月、別院などを家宅捜索していた。

 坂田義明容疑者は逮捕前、産経新聞の取材に応じていた。主な一問一答は次の通り。

 --なぜ松尚建設は土砂を運び込んだのか

 「昨年6~7月の大雨で参道が崩れたので補修するためだった。ただ、工事前に何者かに入れられた土砂もかなりあったようだ」

 --建設現場などの残土を捨てさせていたのでは

 「産業廃棄物やごみではない。現地を視察した大阪府職員も『産廃ではない』と言ってくれた」

 --「残土券」を発行して他の業者に土砂を捨てさせていたのではないか

 「そんなことはない。それは松尚建設さんに聞いたらええわ。うちが工事を仕切っていたわけでもない」

 --松尚建設から金をもらったのでは

 「お布施として約380万円を受け取った。私は60万円を手にしたが、それ以上に土砂撤去の費用がかかった」

最終更新:5/16(火) 16:38

産経新聞