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「LCL注水」、「A10神経接続」、エヴァに乗り、発進シークエンスを体験!

Impress Watch 5/16(火) 19:41配信

 バンダイナムコエンターテインメントは5月16日、「VR ZONE SHINJUKU」で設置予定のアクティビティ、「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」のメディア向け先行体験会を行なった。

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 「VR ZONE SHINJUKU」は、2017年夏に新宿歌舞伎町でスタートするVR施設で、「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」を初め様々なアクティビティを設置する。今回はスタートに先がけ本コンテンツの“前半”部分を体験でき、開発者の話を聞くことができた。

■「エヴァンゲリオン リフトオフ!」、不安と高揚感に満ちたパイロット体験を!

 今期の体験会では、最初に「VR ZONE SHINJUKU」のロゴが発表となった。さらに外壁、内部演出のデザインと演出はクリエイティブ集団「NAKED(ネイキッド)」が担当することが発表された。

 NAKEDは、東京ゲームショウ 2015のブシロードブースや、富士急ハイランドの「エヴァンゲリオン プロジェクションマッピング」などを担当しており、「VR ZONE SHINJUKU」でも、外壁デザインと、この外壁をキャンバスに、華やかな映像演出を行なっていくという。

 今回体験できた「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」は、プレーヤーが「汎用ヒト型決戦兵器 人造人間 エヴァンゲリオン」に乗り込み、使徒と戦うというVRゲームとなる。プレーヤーはいきなりエヴァンゲリオン搭乗者に選ばれ、何の訓練もないままエントリープラグ内のコクピットに座らされる。

 実際のアクティビティでは、3人1組でプレイし、プレーヤーは零号機、初号機、弐号機に搭乗して戦うこととなる。戦う相手は「第10使徒」。この数字は劇場版準拠となり、TVアニメ版では「ゼルエル」という名で呼ばれた“最強の使徒”である。今回は残念ながらエレベーターシャフトで使徒の元に向かう“前半部”を体験できた。

 「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」では、プレーヤーはエントリープラグナインコクピットを模した筐体に座り、VRヘッドセットを着けて、レバーを握ってプレイする。足もエントリープラグ内同様伸ばした形で座るところが芸が細かい。

 実際のプレイではプレーヤーは零号機、初号機、弐号機にわかれて搭乗するが、今回は皆が初号機のコクピットでの体験となった。ヘッドセット装着と、座席に座るサポートと、注意事項を説明してくれたのは、シンジ、レイ、アスカのプラグスーツをアレンジしたコスチュームに身を包んだコンパニオン。彼女たちは「エヴァンゲリオンレーシング」のレースクイーンだという。今回のイベントのための特別なオファーで、残念ながら正式サービスではスタッフが担当するとのこと。

 いよいよVRヘッドセットをつけてゲームスタートとなる。目の前に広がっているのはアニメの第1話でおなじみのエヴァンゲリオンを格納する「ケイジ」である。ここでは首を振ることでエヴァンゲリオン初号機の肩のパーツや、下をのぞき込むことで下の方まで見ることもできる。また、コクピット内に座っているプレーヤーの手や足に重ね合って、プラグスーツに身を包んだ手足が確認できる。主人公の碇シンジになりきったような、彼の視点はこうだったのかと、関心させられる視界だ。

 ちなみにエヴァは原作では設定身長が様々だが、今回は80mを想定してるとのこと。見える部分から、プレーヤーが座っているところはエヴァの胸のあたり、装甲板に隠された“コア”に当たる部分ではないかと推測できる。

 周囲を見渡していると、コクピット内に通信画面が写り、「エヴァンゲリオン」の登場キャラクター達、ミサトやリツコの説明、マヤの事務的なシークエンスの読み上げと共にエヴァの始動プロセスが進んでいく。アニメの第1話を思い出させる演出だ。驚かされるのはLCL注水のシーン。エヴァのコクピットはLCLという特殊な液体に満たされるのだが、実際の映像でコクピット内に液体が充満していくプロセスが行なわれる。そして、首の上に達し顔まで液体が満ちた瞬間、実際に液体に覆われたような衝撃が顔をなでる。これは筐体に仕掛けられたファンによる空気圧で演出しているのだ。

 さらにマヤの「A10神経接続」の声と共に、目の前の視界が輝く。このときの複雑な光の明滅は原作そのままで、原作の印象的なシーンを明瞭に思い出させる。そして、リツコの「シンクロ率はわずか10%」という声と共にコクピット右側にシンクロ率も写る。それでも出撃するしかない、というミサトのセリフと共に、エヴァを固定していた“拘束具”が外され、劇中同様エヴァを立たせたまま、エレベーターシャフトの射出口まで運んでいく。

 このときの演出が面白い。マシンには振動や傾く機能があるが、それほど大きな動きはできない。それなのに映像に合わせ振動する椅子に座っていると非常に長い距離を移動している気持ちになるのだ。そしてクライマックスは射出シーンである。このときは座席が大きくがたがたと揺れる、まさにこれから決戦! というところで「つづく」の文字で、体験は終了となった。

 今回体験できたのは5分ほど、装着の時間を入れなければ3分くらいだった。ここから3分ほどで使徒と戦うことになるとのこと。ちょっと短いが濃密な体験ができるコンテンツとなりそうである。

【エヴァンゲリオンVR】

■最強の使徒だけに簡単には倒せない! 過酷な戦いが待っている

 体験の後、開発スタッフに話を聞くことができた。スタッフは、本コンテンツのプロデューサーを務める井本一史氏と、「VR ZONE」の“コヤ所長”こと小山順一朗氏、“タミヤ室長”こと田宮幸春氏。

 「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」を作るにあたって1番最初に開発陣で考えたのは「エヴァの操縦感覚はどのようなモノか?」ということだったという。シンクロするとエヴァは自分の体のように、まるで自分が80mの巨人になったような気がするのか、それともロボットに乗ったパイロットのように、360度モニターのあるコクピットに座ったような視点になるのか、今回が後者を選択された。初期段階でプレーヤーの頭の動きに合わせてエヴァが頭を動かすようにしたが、こうすると動きがエヴァからかけ離れてしまったとのこと。

 また、エヴァの大きさをつかむため、開発者達はバンダイナムコ本社ビルをその指標に使ったという。ビルの高さは79m、そうなると腕はどう見え、下の視界はどのくらいになるか、ビルから見える景色から、エヴァでの視界や、見せ方などを想像し、開発に活かしていったという。

 一方、LCL注水の時の演出はソフトの開発側でなく、筐体設計者からアイディアが出たとのこと。風圧で思った以上の効果が出たことに開発者自身が驚き、改良を考えているという。映像と振動を使った「移動の感覚」に関してはこれまでのVRコンテンツの開発が大いに活かされた部分ということだ。

 そして今回体験できなかった戦闘部分の話も聞くことができた。戦闘時は第3新東京市のビルに囲まれた場所での対決となる。使徒は両腕を伸ばしての切断攻撃に加え、目を光らせてのエネルギー攻撃をしてくるため、訓練不足のプレーヤー達は接近戦では戦えず、武装ビルから武器を受け取っての射撃戦となる。

 ちなみに地上に出た瞬間基本操作の説明があるとのこと。レバーを両方前に倒すと前身、後ろに倒すと後退。左右に操作することで左右移動を行ない、視界でポインティングし、トリガーで撃つ。敵の攻撃は素早く、かわさなければ大ダメージを受け、胸や肩の装甲が損壊するなど、派手なダメージ表現もあるという。仲間が使徒の触手に絡め取られることもあり、その場合には助けなくてはならない。

 しかも戦闘開始と同時にアンビリカルケーブルは切断レ、「活動限界」が大きく表示されての戦いとなるという。難易度は実は高めで、3人が協力しなければ使徒を倒せない。鍵となるのはシンクロ率。ビルの影に隠れてばかりではダメで、積極的に攻撃を行なうことでシンクロ率が上がり、使徒のATフィールドを侵食でき、より大きなダメージを与えられるとのことだ。

 本コンテンツは方向性としては“シミュレーター”寄りであり、“最強の使徒”の怖さ、強さ、エヴァの戦いの過酷さを実感してもらいたいという。協力して使徒が倒せるか、話を聞くだけでも楽しみで、プレイしたくなる。

 「エヴァンゲリオンVR 『The 魂の座』」に限らず、VRコンテンツ開発ではIPに合ったコンテンツ作りに関しては特に注意して行なっている。VR化はアニメにない部分を沢山設定しなくてはならず、苦労が多いが、その分IP側のチェックの好意的な反応は大きく、細かく作り込むほど先方も喜んでくれるという。「VR ZONE SHINJUKU」では、まだまだ他のIPのVRコンテンツを制作中であり、様々なアイデアを盛り込んでいくとのことで、今後の発表も大いに期待したい。

【エヴァンゲリオンVR】

※画面は開発中のものです。
(C)カラー
(C)2017 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

GAME Watch,勝田哲也

最終更新:5/16(火) 19:41

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